大学1~2年生が働きたい企業ランキングがカオス 上位は公務員が占める、理由は「カッコイイから」
1位は地方公務員(8.8%)だった。自由回答で理由を尋ねたところ、「収入が安定していて、休みも取れる」(1年、文系、女性)、「地方の地域活性化に貢献したい」(1年、男性、文系)といった回答が多かった。
2位は国家公務員(7.2%)で、「安定している」(2年、女性、文系)「日本のために貢献したい」(1年、男性、理系)といった理由が挙げられた。学年別に集計しても、男女別に集計しても、いずれも地方公務員が1位、国家公務員が2位となっており、学生の安定志向が伺える結果となった。
次いで、任天堂と日本航空がいずれも4.0%で3位だった。任天堂は「ゲームが好き」(1年、女性、文系)という理由が多く、日本航空では「飛行機が好き」(1年、女性、文系)「旅行が好き」(1年、女性、文系)といった回答が寄せられた。日本航空は2010年に経営破たんしたものの、依然として人気のようだ。
以下、グーグル(5位)、明治・アップル(同率6位)、集英社(8位)、日本郵便・サンリオ・全日本空輸(同率9位)と続いた。
就職したくない業種の第1位は「小売・外食」
男性の上位5社は男女計の上位5社と同じだった。しかし6位~10位には、女性のトップ10位にはランクインしていないパナソニック、全日本空輸、三菱東京UFJ銀行、ソニー、JR東海がランクインしている。男子学生は女子学生よりも、製造業や航空運輸業を好む傾向にあることがわかる。
一方、女性では地方公務員(7.1%)、国家公務員(6.2%)に続いて、集英社・サンリオ(いずれも4.3%)が人気だった。
大学1~2年生は、まだ就職活動が始まっていないため、実際に就職活動をしている学生とは希望する企業が異なる可能性もある。しかし実際には、1~2年生と就活生で上位20社中12社が同じだった。
就職したい業種としては、公的機関が41.0%を占め、エンタメ・レジャー(20.2%)、生活用品・サービス(19.6%)が続いた。逆に就職したくない業種の1位は小売・外食(13.4%)で、自動車・重機械(8.8%)、運輸・物流(7.6%)も不人気だった。
最低限実現したい生涯最高年収は、500~600万円が18.2%と最も多く、次いで400~500万円が14.2%だった。堅実な学生が多い一方で、1000~1500万円という回答も10.2%で3番目に多かった。