「好きなモビルスーツはガンダム」正直に答えたら笑われた――ガンオタの面倒くさいマウンティングはどうにかならないのか
先日、はてな匿名ダイアリーに、こんな投稿が寄せられていた。
「『好きなモビルスーツ(以下:MS)はガンダムです』って言ったら笑われた。じゃあなんて言えばよかったんだ」
ここで挙がっているガンダムとは、恐らくファーストガンダムに登場する、初代ガンダムのことであると思われる。主役マシンということもあり、好きな人はきっと多いはず。ところがガンダムシリーズが好きな人の中には、こういうメジャーどころを好きだと発言する人を「ニワカだ」と笑うオタクも多い。
以前も似たようなコラムを書いたことがあるんだけど、こうしたガンダムオタクは、他人にいかにコアと思われるかどうか考えて好きなMSに挙げる名前を選んでいる節さえある。プラモも持ってないのにやたらセンチネル系を推してみたりね。
メジャーなモノを挙げる人に対しては「こいつガンダムよく知らないんだろ」と決め付けるオタク。筆者の周りにもいた。時には挙がってきたMSの名前を聞いて冷笑するだけではなく、そのMSが登場する作品まで叩くガンオタもいる。
別に自分がガンダムの制作に関わっているわけでもなんでもない、いちファンに過ぎないのに、やたら大御所の目線であざ笑うのだ。「ガンダム」の名を挙げて笑われた人物が不憫でならない。
「マイナーな機体を挙げておけ」というアドバイスに抱く強烈な違和感
今回この投稿には、ガンダムに詳しいと思われるネットユーザーからのさまざまな意見が寄せられている。その中でも目立つのが「○○って言っておけばいい」という系統のアドバイスだ。
たとえば「バーザムはいかがでしょうか」とか「舐められたくなければキュベレイ」など。これ、書いている人たちは本当に親切心で書いているのかもしれないけど、あくまでも質問は「好きなMSは?」なのだから、個人的にはガンダムが好きならガンダムを推しておくべきだと思う。
そしてメジャーな名前が出ても笑わないような、同じ趣味を楽しむ者としての礼儀が、質問する側にも備わっているべきだと思う。これはおかしな要求だろうか。好きなMSは何かと問われて、好きなMSを正直に挙げたら笑われる。こういう状況の方がよほどおかしいんじゃないだろうか。もちろん一部のオタクの話だけども。
だけど僕の周囲には、他人の好みにケチを付けるようなガンオタは結構多い。そしてなぜか、30代、40代といった社会的にはもうそれなりの地位にあってもおかしくないような人ほど粘着質というか、他人の好みを否定して物笑いの種にしている。
もちろん、中には穏健派とも呼ぶべき良識のあるガンオタもいる。が、そういう人って過激派ガンオタの陰に隠れてしまってなかなか出会えない。オタク同士、もう少し仲良くやっていきたいところだ。
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