不倫しても渡辺謙は大河出演・斉藤由貴は降板、ベッキーはタイキック 「男性は不倫してもすぐ表舞台に戻れる」男女格差また露わに
斉藤由貴さんは、「西郷どん」で篤姫の女中頭・幾島を演じる予定だった。しかし2017年8月に医師との不倫が報じられ、9月には同作の降板が決まった。NHKの発表によると、所属事務所から「出演を辞退したいという申し出」があったという。
一方、渡辺さんは同年3月に週刊誌によって不倫を報じられ、7月には謝罪会見で不倫を認めている。しかし、予定通り大河ドラマに出演。
そのため視聴者の中には「奥さん闘病中に不倫してた渡辺謙は大河ドラマ出ててお医者さんと不倫した斉藤由貴は辞退して…」と感じた人もいたようだ。斉藤さんが出演を辞退したのに、渡辺さんの不倫は問われないのかと感じるのも無理はない。
2017年の年末に放送された「ダウンタウンのガキの使いやあらへんでSP」(日本テレビ系)でも、同じような疑問を感じた人がいたようだ。この番組では、ベッキーさんが、不倫の「禊(みそぎ)」としてタイ式キックボクサーに蹴られるという場面があった。
この場面についてはそもそも「暴力をネタに笑いにするのは異常」(弁護士の猪野亨さん)といった非難が上がっていたが、やはり女性であるベッキーさんだけが「禊(みそぎ)」を強要されていることに対して、
「禊と称したタイキックを受けるのはベッキーだけ。お泊まり報道で丸坊主にするのは峯岸みなみだけ。相手の男はだいたい無傷」
「渡辺謙も不倫してたけど『西郷どん』出てんじゃん。ベッキーが蹴りを入れられる理由が無い。浜田雅功も不倫してたし」
といった声が上がっていた。不倫や熱愛が報じられたときに、なぜ女性だけが制裁を受けるのかということだろう。実際、渡辺さんやベッキーの不倫相手だった川谷さんはこうした仕打ちを受けていない。
英ガーディアン紙も日本の風潮を「セクシズム」として報道
また斉藤さんの降板とベッキーさんの禊を並べて、
「斉藤由貴が出られなくなり、ベッキーが蹴りあげられて笑われる世界で、大河ドラマに渡辺謙が出演、各種バラエティに宮迫その他フツーに出演って時点でただの男尊女卑じゃん」
と指摘する人も。男性の不倫が多めに見られ、女性だけが執拗に叩かれるのは、男性に都合の良いダブルスタンダードであるということだろう。
日本で不倫へのバッシングに男女差があることは、英ガーディアン紙でも報じられた。同紙は2016年、ベッキーさんだけがメディアからの執拗なバッシングに晒されていることや、AKB48の峯岸みなみさんが謝罪のために丸坊主にしたことを取り上げ、「セクシズム」「エンターテイメント産業にいる女性への不公平なスタンダード」として報じていた。