ヤマザキ「春のパンまつり」で点数シールの盗難が問題に 小売店は困惑「商品の袋が破けていることもある」
今年もヤマザキ春のパンまつりが始まった。今年の開催期間は2月1日から4月30日で、同社の商品についている点数シールを25点分集めると「白いスクエアディッシュ」が必ずもらえる。
特典のお皿欲しさにポイントを集めている人も多いだろう。しかし中には、商品を買わずにシールだけ剥がす困った人がいるようだ。あるツイッターユーザーが2月3日、
「ヤマザキ春のパン祭りが始まりましたが、小売業勤務の当方としては憂鬱な時期でしかありません。点数シールの盗難(それによるパッケージ破損も多々)が相次ぐからです。たかだかお皿の為に、他のお客様や店に迷惑かけるのは本当やめてほしいです」
と投稿したところ、8万件以上リツイートされ、大きな反響を呼んでいる。
「シールの盗難が多発」「シールを取られると商品を廃棄」
シールの盗難は実際に起きているのだろうか。東京都内のあるスーパーは、キャリコネニュースに対して、
「今年はまだないが、昨年までは多少ありました。もしシールだけ取られてしまうとその商品は撤去して廃棄しなければなりません」
と話す。店としては痛手だ。また都内の別のスーパーの担当者も
「前回の時は、シールの盗難が多発しました。また、シールを強引に取ろうとしたせいか、商品の袋が破けてしまっていることもあります」
と語っていた。集計はしていないため正確な件数はわからないが、「多発」しているのが現状だという。
しかし、シールを集めるのはそこまで大変ではない。西友のネットスーパーでは、3点分のシールがついた「ダブルソフト 6枚スライス」は158円、1点分のシールがついた「薄皮 つぶあんぱん」は108円で売っている。ダブルソフトを8個とつぶあんぱんを1個、計1372円分の商品を買えば、スクエアディッシュをもらえることになる。
「膨大な量のシールが出回っている。剥がされているとしてもごく一部では」
山崎製パンは、こうした事態をどう受け止めているのだろうか。同社の担当者は、キャリコネニュースの取材に次のように答えた。
「販売店さんから商品にシールがついていなかったという連絡をもらうことはあります。しかしそれが故意に剥がされてしまったものなのか、仕分けや配送の途中で剥がれてしまったものなのかはわかりません」
現在、”シールの盗難”がツイッターで話題になっていることについては、
「昨年は特典のお皿を1500万枚配っています。それだけのお皿と交換するだけの膨大な量のシールが出回っているわけです。剥がされているシールがあるとしても、そのうちのごく一部ではないでしょうか」
と話す。また、販売店から連絡をもらった場合には、「シールの付いている商品と交換したり、シールを送ったり、個別に対応している」という。