5人に1人が「寝ても疲れが取れない」 男性の17%は快眠のために「寝酒」をする傾向も
フジ医療器は2月5日、「睡眠に関する調査」の結果を発表した。調査は昨年12月に実施し、20歳以上の男女4303人から回答を得た。
睡眠に不満があると回答した人は92.6%。2011年に実施した第1回調査から、睡眠に不満を持っている人の割合は毎回90%を超えている。
平均睡眠時間は「6時間」が最多、休日は”寝だめ”する人も
睡眠に不満がある人に、最も不満を感じることを聞くと、「寝ても疲れが取れない」(19.3%)が最多となった。次いで「何度か目が覚める」(15.0%)、「朝すっきりと起きられない」(11.1%)、「なかなか寝付けない」(10.8%)と続く。
これら上位4項目について年代別に分析すると、若い世代ほど「寝ても疲れが取れない」「朝すっきりと起きられない」が多く、年を重ねるほど「何度か目が覚める」が増える傾向にある。また「なかなか寝付けない」は20~30代で多くなっている。
総務省が2017年に発表した調査によると平均睡眠時間は7時間40分。しかしフジ医療器の調査では、平均睡眠時間は「6時間」(36.1%)という人が最も多く、6時間未満の合計は60%となった。以降、「7時間」(27.5%)、「5時間」(16.3%)、「8時間」(10.6%)と続く。
休日の睡眠時間は「7時間」(33.4%)が最多で、「8時間」(23.8%)、「6時間」(23.6%)、「5時間」(6.6%)、「9時間」(6.0%)と続き、「10時間以上」も2.6%いる。6時間以下の睡眠が34%となり、休日は”寝だめ”している人が多いと言えそうだ。
ちなみに理想の睡眠時間は「8時間」が51.1%。「7時間」という人も32.5%いる。現代成人には睡眠が足りていない人が多いのだろう。
快眠するため「あたたかい飲み物を飲む」も、効果はあんまり……?
満足した睡眠を取れない原因を聞くと、「ストレス」が最も多く52.8%。次いで「手の足の冷え」(24.7%)、「体調不良」(20.0%)と心身的要因が続き、以降「仕事・勉強」(17.3%)、「枕」(15.8%)と続く。
快眠を得るための工夫としては「入浴」(31.4%)、「あたたかい飲み物を飲む」(19.1%)、「ストレッチをする」(17.8%)などが挙げられた。また男性は「飲酒」(16.6%)と回答する人が女性(5.6%)を大きく上回った。
しかし実際、「毎回快眠を得られている(効果がある)」という回答が多かったのは、「より快適な掛布団・毛布を使用」(22.8%)、「より快適な寝間着を着る」(20.7%)。睡眠環境を整えると快眠への効果が高いことが分かった。一方、「あたたかい飲み物を飲む」(10.7%)や「睡眠薬を飲む」(10.5%)などの回答は少なかった。