フリーターの約4割「パワハラ・セクハラで仕事を辞めたことがある」 「学歴を馬鹿にされた」「飲み会帰りに無理やりキスされた」
具体的なパワハラ・セクハラの内容としては、
「学歴を馬鹿にされ、頭が悪いと差別された」
「飲み会の帰りに無理やり抱きつかれてキスをされた」
「膝丈のスカートを履いていたら『男性に媚びた服装だ』『キャバ嬢みたいな話し方だな』と言われた」
「『次、何かあったら殴るからな』と脅された」
といった経験談が寄せられた。
パワハラやセクハラを受けて退職した場合、転職の時に面接官に伝えないという人の割合は、男性正社員では46.7%、女性正社員では56.4%だった。また、男性フリーターで30.3%、女性フリーターで42.5%となっており、男性よりも女性の方がパワハラ・セクハラの被害を伏せる傾向にあることがわかる。
ハタラクティブのキャリアコンサルタント、後藤祐介氏は、転職の面接では「これをしたい」という転職の目的を伝えることが大切だと前置きした上で、「パワハラ・セクハラというワードではなく『会社の人とうまくやっていくことが出来なくて…』という表現を用いることが適切」とアドバイスしている。
パワハラやセクハラを受けたときの対処法としては、「ボイスレコーダーで録音しておく」が24.6%で最も多く、次いで「『いつ、どのような行為を受けている』とメモを取る」が21.4%だった。「人事や本部に改善を求める」も19.4%いた。自由回答には「家族に相談する」という意見も寄せられていた。
パワハラ度合いが高いと感じるものを聞くと、1番は「人格を否定されたり、傷つけられたりする」(19.0%)、2番目は「肉体的な暴力を振るわれた」(14.5%)、3番目は「『お前なんかいつでもクビにできる』などと脅される」(13.9%)だった。「自分だけが無視、仲間はずれにされている」(9.6%)、「過重なノルマを課せられている」(7.9%)を挙げる人も多かった。
またセクハラ度合が高いものとしては、正社員の男女では「軽い気持ちで髪や肩、背中などに触ったり、必要以上に接近し体を密着させたりする」(男女ともに16.7%)、「しつこく食事やデートに誘うなど交際を迫ったり、あとをつけるなど付きまとう」(男性15.9%、女性15.7%)だった。
一方、フリーター男女では「性的な内容の手紙やメールを送ったり電話をかけたりする」が男性16%、女性17.1%で最も多く、次いで「男女交際の程度や性的な経験などについて尋ねる」が男性16%、女性14.5%だった。