サラリーマンの平均お小遣い3万9836円に上昇 「働き方改革」の余波で飲み代の支出が増加傾向
新生銀行は6月28日、全国の有職者の男女約2700人を対象に実施した「サラリーマンのお小遣い調査」の結果を発表した。
調査は20代~50代の会社員(契約社員、派遣社員含む)とパート・アルバイトを対象にネット上で実施。男性のお小遣い額は前年比2408円増の3万9836円で、2015年から3万7000円台が続き低迷していたが、2014年の3万9572円と同じ水準に回復した。女性のお小遣い額は2年連続で増加し、前年比903円増の3万4854円だった。
年代別に見ると、20代の男性は4万2018円、女性は4万1826円と男女ともに4万円を超える額となった。働き方改革の影響により余裕時間が生まれ、飲み代による支出の増加や個人の収入が上がったことなどが理由だと考えられる。
年代別で最も低い水準だったのは、30代で男性が3万6146円、女性が3万2835円だった。
働き方改革で「支出が増えたものがある」という人が約半数
一日の昼食代を聞くと、男性は前年比20円減の570円、女性会社員は前年比5円増の586円で女性の方が上回る結果となった。1か月の飲み代は、男性は前年比531円増の1万2506円、女性は前年比365円減少の9485円だった。
また、男性の37.8%が「職場で働き方改革があった」と回答。前年よりも約5ポイント増加した。従業員規模500人以上の企業では、過半数の50.7%に達した。内容としては1位が「残業が減った」(56.0%)で、2位以降は「有休が取りやすくなった」(35.5%)、「定時で帰宅できる日数が増えた」(27.7%)と続く。
働き方改革によって、「支出が増えたものがある」と回答した男性も約半数おり、内容としては「食費」(33.8%)が最多。次いで「飲み代」(31.5%)だった。働き方改革によって消費が促されているようだ。