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「ちょうどいいブス」花王エッセンシャルのPRが炎上 「男性目線を前提にするな」批判殺到し謝罪

謝罪ツイート。黒塗りは編集部で加工

謝罪ツイート。黒塗りは編集部で加工

PRは、8月11日にリニューアル販売される同シリーズの販促として行われたもの。お笑いコンビ「相席スタート」の山崎ケイさんを起用した1分程度のウェブ動画と、動画へ誘導するツイートから成っていた。

動画は、リニューアル商品を使うことでロングヘアを乾かす煩わしさが解決されることを訴求する内容で、相席スタートの2人による掛け合いも収められていた。しかし、ネット上で最も批判を浴びたのは動画の内容ではなく、動画へ誘導するために呟かれたツイートだ。エッセンシャル公式ツイッターは7月22日、

「山崎ケイってちょうどいいブスじゃなかったっけ?いい女になってるその秘密は?ツイートして、続きの動画をチェックしてね」

と投稿。この「ちょうどいいブス」という言葉に、多くの人が疑問を抱いた。

「ちょうどいいブス」は山崎さんの自称で、花王が考えたフレーズではない。しかし、ツイートへのリプライは

「本人がそういう売り出し方をしてるからって 『外見で値踏みする男の目線』を前提にした宣伝をある程度有名な企業が丸のっかりしてやってはいけないでしょう」
「『ちょうどいい』って男にとっての『ちょうどいい』ですよね。『いい女』って、男にとっての『いい女』ですよね。『女性は男性に高評価されたがっている』っていう認識やめませんか」

といったコメントで溢れていた。

「またこのパターンか」「あれほど他社が叩かれてるのを見ていながらOK出したの」

こうした声を受け、エッセンシャルはツイートを削除。7月31日には、

「先日のエッセンシャルの広告により、多くの方にご不快な思いをさせてしまった事を深くお詫び致します。 大変申し訳ございませんでした。頂いたご意見1つ1つを関係者全員が心に刻み、皆様にご支持いただけるブランドになれるよう、今後の活動に活かしてまいります」

と謝罪した。ユーチューブに掲載されていたPR動画も、現在は閲覧できなくなっている。

一連の騒動には、

「あれほど他社が叩かれているのを見ていながら、このCMにOKをだした責任者の神経を疑います」
「またこのパターンかよ」

と呆れる人も多い。昨年7月に公開されたサントリー「頂(いただき)」のウェブ動画のように、女性を小馬鹿にしたり、過度に性的な見せ方をしたりして炎上したプロモーションは過去に多く存在する。

今年4月には、キリンビバレッジの「午後の紅茶」ツイッターが、イラストレーターのつぼゆりさんによるイラスト「モデル気取り自尊心高め女子」「ロリもどき自己愛沼女子」をPRに使い炎上・謝罪した。女性の自虐という体裁を取って女性を軽んじるプロモーションは、今回の件と通じるところがある。

いずれにせよ、多数の事例が蓄積されているにもかかわらずこうした広告がなくならないことに、「まだ学ばないのか」と意気消沈する人がいるのは当然かもしれない。

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