【最新版】不動産業界の働きやすい会社ランキング 1位は三菱地所、無償での朝食提供やテレワーク、仮眠室、インターバル勤務制度
1位:三菱地所(3.98)
~主力はビル事業。海外での開発も拡大へ~
「丸の内の大家」とも呼ばれる大手総合デベロッパー「三菱地所」。社長直轄の「働き方改革推進委員会」を設置し、2018年1月の新本社への移転に伴って大改革を推進している。「グループアドレス」を導入して生産性向上を図っているほか、無償での朝食提供により朝型勤務を促進。その他、テレワーク、仮眠室、インターバル勤務制度を整備するなど、数多くの取り組みを行っている。
「(やりがいについて)丸の内という世界でも有数の土地を開発できるところ。仕事の規模としても非常に大きく、一人ひとりの裁量は非常に大きい。ワークライフバランスも高給の割にはバランスが取れているように感じる。残業代はきちんと出るし、ボーナスも多くもらえる。休日出勤は部署によって多いところもある」
(財務・会計関連職 20代前半 男性 年収450万円)
「一流企業らしく、やりたいことをやらせてもらえる。一番よいのは海外勤務があるところ。もちろんTOEICの得点は他の企業より高みを求められる。これからもなお、安定して勤められる企業であることは間違いない」
(海外営業 30代前半 男性 年収1200万円)
2位:三井不動産(3.56)
~2017年に多拠点型シェアオフィスサービスも開始~
日本最大手の総合デベロッパー「三井不動産」。働きやすい環境づくりのために多くの取り組みを行ってきたが、2016年に「働き方企画推進室」を設置してさらに改革を加速。自社のシェアオフィスサービス「WORKSTYLING」の活用や在宅勤務制度の導入、ICTを活用したペーパーレス化、事業所内保育所の整備など、業務効率化や家庭と仕事との両立支援に注力している。
「残業や休日出勤については、かなり良い方だと思われる。比較的ホワイトの部類に入ると思っている。残業は月によるが平均するとあまりないように思える」
(企画営業 20代後半 女性 年収500万円)
「労働条件や年収、やりがいなど、仕事に対する満足度の高い社員が多く働いていて、経営者層、若年層の分け隔てなく本音で話し合える会社です。他会社の方とも対等に話ができますし、仕事だけに集中できる雰囲気です」
(代理店営業 30代前半 男性 年収650万円)
3位:三井ホーム(3.27)
~三井不動産のグループ会社。木造の注文住宅が主軸~
ツーバイフォー工法の住宅をメインに事業を展開するハウスメーカー「三井ホーム」。育休取得推進や子育てとの両立支援制度が認められ、「くるみん」マークを取得。ファミリーフレンドリー休暇、育パパ休暇といった各種休暇制度も充実している。本社の一部では、終業時間の18時に映画『ロッキー』のテーマ曲を流す取り組みも。2018年3月末時点の平均年間給与は約646万円となっている。
「家賃の補助は最大9割負担があり、非常に充実している。ガソリン代も会社負担となり、働きやすい環境にある。また、三井ホームの持ち株会には新人研修時にほとんどの社員が入っている。車の借り上げも充実しており、月3.5万円は給料に上乗せで貰えていた」
(代理店営業 30代前半 男性 年収500万円)
「個人相手の営業職としては、かなり安定した給与だと思います。歩合による変動が小さく、成績が良い人にとっては少し不満があるかも知れませんが、成績不振でも大きく給与が減ることはありません。また、結婚して家を借りるときなどの補助や、諸手当が充実していました」
(企画営業 30代前半 男性 年収550万円)
「成果至上主義」の旭化成、「2000万円以上稼ぐ営業担当もいます」
4位:野村不動産(3.19)
~「PROUD(プラウド)」「OHANA(オハナ)」シリーズなどを展開~
総合デベロッパーとして住宅から商業施設まで取り扱う「野村不動産」。「新・ダイバーシティ経営企業100選」に選ばれ、「くるみん」認定も受けている。フレックスタイム制勤務や法定以上の育児休業、介護休業制度などを整備。なお、一部の社員への不当適用により労働基準監督署から是正勧告を受けた裁量労働制は、2018年4月に廃止された。
「野村證券の保険組合と同じ福利厚生で手厚い。若年次に対しては社宅もしくは寮の制度もあり。その点も手厚いと感じた。また、資格試験や英語習得に対する補助もあり、従業員のスキルアップに対しての補助も以前より高まっていて自己啓発へのきっかけを提供しているところも良い」
(建築・設備関連職 20代後半 男性 年収550万円)
「31歳で年収が1000万円に到達する。また、福利厚生も野村グループの制度を利用でき、充実した内容となっている。7年目から指導職という役職になるが、それまでに結婚していると家賃補助制度、扶養手当があり、7年目以降は給与に手当も含まれているイメージとなる。年功序列が基本の考え方で、賞与の差もそこまで大きくない」
(法人営業 20代後半 男性 年収800万円)
5位:旭化成ホームズ(3.07)
~「へーベルハウス」を展開。旭化成の住宅会社として45年以上の歴史~
旭化成の住宅領域では2025年度の売上高1兆円を目指しており、海外事業も積極的に行っている。入社4年目の女性総合職社員を対象としたキャリア研修、実務職から総合職へのコース転換制度を設けるなど、女性の活躍支援にも注力。育児休暇は子ども1人につき最長3年まで取得できるほか、早期復帰支援金制度や復帰後の時短勤務も用意。「プラチナくるみん」認定も受けている。
「報酬は高いです。成果至上主義です。トップセールスになると2000万円以上稼ぐ営業担当もいます。1000万円以上の年収の人も多くいます。ボーナスも一般企業よりは多いため、同年代の人よりは比較的年収は高いと思われます」
(営業 20代後半 男性 年収650万円)
「(やりがいについて)もともとインテリアが好きだったので展示場を見に行ったりインテリアのカタログをみたりするのは楽しかったです。自分が関わった物件が実際形になるのは感動しました。本当に家づくりに関わりたいと考える方ならやりがいのある仕事だと思います」
(営業事務・管理事務 20代前半 女性 年収300万円)
一条工務店、「家賃手当や、資格取得時の報酬金、結婚手当、子持ち手当など手厚いパックアップ」
6位:三井不動産リアルティ(2.97)
「残業、休日取得についてはかなり会社の管理が厳しくなり、取得率が全体的に上がっていると思います(※)。特に21時以降の残業や休日出勤については上席の事前承認が必須となっており、以前に比べると労務環境は改善されてきていると感じます。評価についても数字を上げても労務管理がきちんとできてないメンバー、マネージャーは評価されない方向に動いているようです」
(コンサルティング営業 30代前半 男性 年収820万円)
※2016年度に関する投稿
7位:積水ハウス(2.96)
「能力に応じて評価をしてもらえる。自身の成果や貢献度については、主に賞与査定にて評価してもらえていると思っている。大変な仕事ではあるが、適正な報酬・給与を与えてくれていると思っている」
(施工管理 30代前半 男性 年収720万円)
8位:住友林業(2.90)
「基本給が高い。建築が好きな方はおすすめ。やりがいはあります。工夫次第で給料は高くなります。会社の歴史が長く、堅実な会社です。お客様に感謝されるお仕事です。社内は風通しはいいほうです」
(コンサルティング営業 30代後半 男性 年収800万円)
9位:パナホーム(2.89)
「労使協定を結んだ内容以上の残業をすることは基本的にはありません。月平均に換算すると業界のイメージよりは遥かに少ないと思います。また時間外手当もしっかり出るので不満はありません。休日出勤に関してはお客様商売ということもあり、場合によっては必要にはなります。また、展示場営業では休日に当番で出勤しますが、振替休日は取得できますので休日返上はありません」
(営業 20代前半 男性 年収370万円)
10位:一条工務店(2.82)
「赴任手当は2年目以降。車は自分で購入したものを会社で使うが月々2万円出る。その他家賃手当や、資格取得時の報酬金、報酬休暇、役職手当、結婚手当、子持ち手当など手厚いパックアップがあり、仕事のモチベーションであったり、ボーナスに直結する評価が分かりやすかったりなどする」
(施工管理 20代前半 男性 年収300万円)
調査は、『業界地図2018年版』(日本経済新聞出版社)の「戸建て住宅」「不動産」「マンション」に記載があり、2015年4月1日~2018年3月31日の間にに「キャリコネ」に20件以上の評価が寄せられた企業を対象に行った。