塚原副会長が「スッキリ」生出演 加藤浩次の厳しい質問にしどろもどろな様子に視聴者から不満の声
塚原副会長は冒頭、生放送に出演を決めた理由を「過熱した状況を沈静化したい気持ちでいっぱいで」と説明。これを聞いた加藤さんはすかさず、
「沈静化というのはどういう意味ですか?暴力の問題は速見コーチが認めてある程度終わったと考えられる。パワハラの問題は明らかになったら沈静化すると僕は考えるのですがどうですか?」
と切り込んだ。塚原副会長は「第三者委員会の判定が出るまでの間、今のような状況が続いたらとんでもないことになると思っています。そういう意味での、加熱報道の沈静化です」と答えたが、加藤さんは納得いかない様子だ。
代理人弁護士が同席してからは、宮川選手が夫妻から受けたと主張しているパワハラ問題に話題が移った。宮川選手は合宿中の7月15日、千恵子本部長から「(速見コーチの暴力を認めないと)大変なことになる」「このままだとオリンピックに出られなくなる」などと言われたとしている。
これらの発言について塚原副会長は、発言があったことは認めるも「こういうニュアンスでは言っていない」と、見解の相違を指摘した。オリンピックに出られなくなるという言葉は、速見コーチの暴力を認めなければ出られなくなる、という脅しではなく「宮川選手の競技力が落ちてきていたため」だという。
しかし加藤さんは
「そしたら宮川さんが恐怖を感じるっていうのは? そのトーンで恐怖を感じたって言っている理由はなんですか? 暴力の問題に関しては、宮川選手は問題だと思っていないと思うんですよ。宮川選手が主張したいのは、『暴力の事実を認めないとあなたが厳しい状況になる』という言葉は、『塚原さん側に付き、速見コーチと別れないとオリンピックに出られなくなるかもしれないよ。ちゃんと2020にも参加しなさい』と言われた、それに対しての恐怖だと受け取ったんですけど」
と質問。さらに、
「僕が聞きたいのは脅されたと宮川選手が感じた理由。これって何なのかなと思うんですよ。朝日生命のところに来ないと、あなたオリンピックに出られませんよと捉えた。言った言わない、ニュアンス云々より、宮川選手はそう捉えている。そこに関してはいかがですか?」
と再度たずねられた塚原副会長は、「あー、いや、あの、今ちょっとありましたけど、朝日生命のほうに行かないとだめだとか、そういうことは一切ないですし、そういう状況だから出られないという事実を伝えただけで。それは第三者委員会の話かなと思います」と、言葉に迷いが見られた。脅しめいた言い方はしていないと否定しながらも、第三者委員会に委ねるとして、核心に触れる言及を控えた。
「途中で論点ずらそうとするし、子どもが必死で悪いことを隠そうとしてるみたい」
パワハラ騒動に付随し、塚原夫妻が運営する朝日生命体操クラブへの引き抜き疑惑についても説明した。塚原副会長は
「今の体操界では色んなクラブを移動することは自由になっている。その時に、行かれたほうは引き抜きってなるんでしょう。でも引き抜きっていうのはそういうことじゃないと僕は思っている。作為的に、金銭をもって、そういうことをやるのが引き抜きだと思っていますけどね」
と説明するが、やはり加藤さんは納得しない。
「僕は引き抜きというのは、基本的には悪いことじゃないと思っている。それは正式にやるという意味において。ただ今回の場合は、2020という場所があって、ほぼ朝日生命の練習場を使っている。さらにコーチが出入りできなくなっている。で、そこでそれに参加しなかったらオリンピックに出られないと言われる。これって大きく見たら言葉が云々とかじゃなくて、トータルのパワハラになるんじゃないかと思うんですが」
塚原副会長は、構造的なパワハラについては認めなかったものの、「速見元コーチは出入りできる」と、宮川選手側の主張を否定していた。
番組ではこのほか、宮川選手のスポンサー契約の件や、職務一時停止に対する思い、今後の進退などについても言及していた。質問に直接答えず、趣旨のずれた返答をすることも多かった塚原副会長。その様子にネットでは
「人の話を最後まで聞かずに言い訳ばかり、相手の目をまともに見ない、ニヤついた態度。 少なくともここから思えば自分の言葉でしっかりと話した宮川選手のほうが印象は良かったなぁ」
「もの凄くしどろもどろで、何を言いたいのかわからない。途中で論点ずらそうとするし、加藤さんがいってる事を遮ろうとするし、目がずっと泳いでて……まるで子供が必死で悪い事を隠そうとしてるみたい」
などの声が噴出している。視聴者の印象は良くなかったようだ。