渋谷駅まで30分以内で家賃が安い穴場の駅 1R・1Kで6万円台、小田急線沿いが人気
不動産・住宅情報サイト「SUUMO」を運営するリクルート住まいカンパニーは10月2日、「渋谷駅まで電車で30分以内・家賃相場が安い駅ランキング2018年版」を発表した。
1位は、小田急線の「向ヶ丘遊園駅」(神奈川県川崎市)。渋谷駅までの所要時間は24分で乗り換えは1回で済むが、ワンルーム・1K・1DKの家賃相場は6.0万円だった。向ヶ丘遊園駅は専修大学(生田キャンパス)の最寄駅で、学生や単身者向けの物件が豊富だ。区役所や警察署などの公共機関も駅から徒歩圏内にあり、深夜1時まで営業しているスーパーもある。生活しやすさが1位獲得の背景のようだ。
埼京線は渋谷駅改良工事に伴い利便性向上の予感
同率1位には小田急線、JR南武線の「登戸駅」(川崎市)がランクイン。快速急行の停車駅で、利便性が高く、下北沢で1度乗り換えれば22分で渋谷に着く。しかし家賃相場は6万円とリーズナブルだ。
3位はJR南武線の「久地駅」(川崎市)。乗り換えは2回で29分で渋谷に着き、家賃相場は6.1万円。川崎市にある駅がトップ3を独占した。
同率3位には、小田急線の「和泉多摩川駅」(東京都狛江市、家賃相場は6.1万円、渋谷駅まで乗り換え2回で24分)、5位は京王線の「京王多摩川駅」(東京都調布市、6.2万円、2回で29分)、6位には小田急線の「狛江駅」(狛江市、6.3万円、2回で22分)が続いた。上位6駅中4駅が小田急線沿線の駅だった。
7位はJR埼京線の「戸田公園駅」(埼玉県戸田市、6.34万円、乗り換えなしで26分)がランクインした。駅周辺には大きな商業施設はないが、ショッピングセンターが駅と直結している点が魅力だ。
渋谷駅周辺では大規模な再開発プロジェクトが進行中で、それに伴って駅構内の改良工事も行われる。現在、埼京線の渋谷駅ホームは山手線のホームと400メートルほど離れているが、今後は隣同士になる予定で利便性向上が見込まれる。
また戸田市内の駅では、9位に「戸田駅」(JR埼京線、乗り換えなしで28分)がランクイン。同駅には通勤快速は停車しないものの、駅前には家電や食料品を販売する商業施設「T-FRONTE」があり、買い物がしやすい。
調査は、今年6~8月に、「SUUMO」に掲載された賃貸物件の家賃(管理費含む)の中央値を算出。調査対象の物件は「最寄り駅から徒歩15分以内」「10平米以上40平米未満」「ワンルーム、1K、1DK」とした。