直木賞作家・西加奈子、南海キャンディーズ山ちゃんに結婚のアドバイス「結婚をいいもの、幸せになるものだと思い過ぎてる」
それを聞いた山里さんと若林さんが、「結婚したいと思う一方、何歳でしたらいいかわからない」といった悩みを吐露していると、西さんは「結婚を幸せなものと思い過ぎてるんじゃない?」とずばり。ある漫画家が、幸せになったら描けないのではと心配していたところ、同じく漫画家の夫から「大丈夫、結婚しても幸せにならないから」と言われたエピソードを紹介し、「(結婚は)けっこう日常の延長だと思う」だと諭していた。
西さん自身、結婚で一番よかったこととして「『結婚せえへんの?』って言われなくなったのが、 めっちゃストレスフリーやねん」と明かしている。
「もちろん結婚はしたかったけれど、『したい』とサービスで言うこともある。そう言わないと安心しないんだよねみんな。ほんまにしたくなくて『孤独すら楽しい』って思ってても、でもそれじゃあみんな安心せえへんねん」
独身のときは、周囲に気を遣って「結婚したい」と言っていたこともあったようだ。これは西さんいわく、10代の若者が凄惨な事件を起こしたら「家庭環境が複雑でした」と聞かないと安心しないのと同じで、「みんな自分の中に安心できる説明が欲しいのだ」と語った。
「女性が一人で妙齢で、猫飼って幸せなわけないって(見られる)そういう社会だった気はする。それが説明しなくていいからすごく楽になった」
もちろんそれだけでなく、「ベタな幸せはいっぱいあるけど、けっこうそれがストレスだった」と振り返る。西さんほどの人でも、「普通はこう」と押し付けられることに重圧を感じていたのだ。
「男の人がドア開けるとかお金払うとか、もういいと思う」
西さんは、山里さんがデートで女性をエスコートすることを当然と考えることにも、「それもやっぱりすごく狭いよね」と意見していた。「男の人がドア開けるとか、お金払うとか、もういいと思うで」と言うのだ。
男性2人は非常に驚いていたが、西さんは素敵なレストランを予約してもらったとき、ひきつけが止まらなくなり、具合が悪くなったことがあるという。
「好きな人やったらなんでもええやん、最初は。2人が着火剤やのに花束だ素敵なレストランだって、それはお互い歳とって鎮火してからでいいじゃん。なんで一番ラブラブなときにディズニーとか行くんやろ」
と主張。「別に女の子が引っ張るデートでもいいし、お金もあるほうが出したらいいし」とも話していた。
西さんは、自分の場合はとつけ加えていたが、ネット上では西さんの言葉の数々に共感し、「分かるー」といった声が多数上がっていた。山里さんは「まさか『ボクらの時代』で恋バナすると思っていなかった」と苦笑するも、若林さんも「40でな」と頷き、3人で笑い合っていた。