【悲報】日本の有休取得率50%で世界最下位 韓国や香港に大幅な遅れ、休むことに罪悪感ある人も世界最多
総合旅行サイト「エクスペディア・ジャパン」は12月10日、有給休暇の国際比較調査の結果を発表した。調査は世界19か国で18歳以上の社会人男女1万1144人を対象に行われた。
日本の有休支給日数は20日で決して少なくないが、取得率は50%に留まり、3年連続最下位だった。ワースト2位のオーストラリアも70%となっており、日本の取得率が圧倒的に低いことがわかる。取得日数は10日で、こちらもタイ、アメリカと並んで世界最下位だった。
休みが少ないのに「休み不足」と感じている人は半数のみ、という皮肉
日本人の58%は有給休暇の取得に罪悪感があると答えており、世界で最も割合が高かった。アジア諸国では罪悪感を覚える人が多い傾向があり、韓国でも55%が罪悪感を覚えると答えている。一方、メキシコではわずか20%、スペイン、イタリアでもそれぞれ21%に過ぎなかった。
「自分はより多くの有給休暇をもらう権利がある」と回答した人の割合は54%で、こちらも世界最下位だった。香港は86%、韓国でも78%に上っており、日本人は有休を取得できていないうえ、これ以上の権利はないと考えている人が多いことがわかる。
「休み不足」と感じている人も53%しかいなかった。日本では、休みを取れていないのに「休み不足」だと感じる人が少ないことがわかる。一方、韓国では72%、香港では69%に上り、有休取得日数が少ないからこそ「休み不足」だと感じている人が多い。
またフランスでは、有休取得率100%、取得日数も30日だが、64%がまだ休み不足だと感じている。
世代ごとに「休み不足」だと感じている人の割合を見ると、日本は18~34歳で62%、35~49歳で61%、50歳以上で40%となっている。上司が「有休の取得に協力的」の回答も43%と世界最下位になっており、50歳以上の管理職の世代が「休み不足」だと感じていないからこそ、有休を取得しづらい雰囲気があるのかもしれない。
日本人に休みを取らない理由を聞いたところ、1位は「人手不足」で、2位は「緊急時のために取っておく」、3位は「仕事する気がないと思われたくない」だった。また日本人は長期休暇を取得する人の割合も20%で世界最下位だった。