スッキリ!「カスタマーハラスメント」特集が壮絶 「地獄に落ちろ」の暴言に加藤浩次「もう客じゃない。従業員の人が下だって考えが間違ってる」
スッキリ!では以前もカスハラ問題を紹介したが、大きな反響があり再度特集を組んだという。例えば、スーパーでレジ係をする女性は、60代くらいの男性から1枚3円のレジ袋を「タダにしろ」とゴネられ、長蛇の列があるなか「袋に入れろ」と要求された。入れていると、入れ方が無駄だとして
「ホントにお前は頭が悪い。だからこんな仕事しかできないんだよ!だからこの店の店員はみんなバカなんだ!」
と罵声を浴びせられ、大変なショックを受けたという。
ビジネスホテルのフロントでは、部屋が狭い安いプランで泊まった40代くらいのサラリーマンが、深夜1時に「部屋が狭いから交換しろ」とクレームをつけてきた。満室のため別のホテルを案内すると、「宿泊費とタクシー代を出せ」と要求。断るとネットに実名入りで悪評を書くと脅され、実際に書かれてしまった。会社はサイト運営会社に削除依頼したという。
アパレルショップでは、明らかに使用済みの服を1年後に返品に来て、断ると騒ぐ客もいた。レジで釣銭を投げつける、配達業者が不在票を入れておくと「今すぐ持ってこい!殺されたいのか」と脅すなど、信じられないような事例が出ている。
コンビニの従業員からは、「態度が気に入らないからと土下座を求められたり、地獄へ落ちろと言われたり。タバコにお付けするサービスライターの色が気に食わないと唾を顔にかけられたり。本当にありえない些細なことでクレームをつけられます」と嘆くメッセージが寄せられた。多くの理不尽な要求は高齢者に多い傾向があるというが、「お客様は神様という認識は間違っている」と知らない人は、やはり高齢者に多いのだろうか。
菊池弁護士「暴行、傷害、強要罪に当たる」「威力業務妨害の可能性も」
弁護士の菊池幸夫氏は、「一定限度以上は警察に相談する」ことを薦めている。
「物を投げつけるのは暴行、けがをすれば障害、土下座の強要は強要罪ですね」
として、怒鳴り続けて店に迷惑をかける行為は「威力業務妨害」にあたるとも解説。また、現場の人にとっては対応が難しいという指摘には、「経営者としては、店員を矢面に立たせない。自分が引き受ける、あるいは弁護士なりを立てる。従業員を守る姿勢が必要ですね」と、会社側の責任を明言した。
ハリセンボンの近藤春菜さんが、「毅然と断ることが当たり前の世の中になってほしい」と語ると、加藤さんは同意し、
「理不尽なことを言っている人は断っていいんだ、ダメだって言っていい、それが正解なんだっていう(世の中に)ね。従業員の方がまず謝んなきゃいけないのが間違いだっていうことだよね」
と感想を述べ、「大変だよねこういう仕事をやってる人は」と、接客サービス業の人たちへ気遣いを見せた。