鳩山元首相、北海道の地震「人災」で波紋 「不確定な情報で混乱生む」と物議
CCSは、発電所や企業から排出された二酸化炭素を分離・回収し、地中深部に貯蔵する技術のこと。二酸化炭素の排出量を削減する切り札として注目されていて、日本では2003年に長岡で初めて実証実験が行われた。北海道では2012年度から、苫小牧市で実証実験が行われている。
鳩山氏はかねてから、CCS地震誘発説を唱えている。今月2日にもCCSと地震の関連性についてツイート。昨年の北海道の厚真地震を「CCSによって起こされた人災との指摘は無視できない」と主張していた。今回の地震発生の約3時間前にも「日本では地震の影響を考慮するとCCSは非現実とも述べている。政府は決して認めないだろうがCCSは再考すべきだ」と訴えていた。
今回のツイートは地震発生直後の発言とあって、「災害時に不確定な情報で混乱を煽る」「今呟く必要のあることなのか」といった批判のリプライも寄せられている。
CCSを巡っては、2012年に米スタンフォード大学の研究者チームや米国学術研究会議が地震を誘発する可能性を指摘している。なお、昨年の北海道胆振東部地震について日本CCS調査会社は、報告書で、
「気象庁公表の本地震の震源は、基盤岩中の深さ37kmにあり、CO2を圧入している堆積層と本地震の震源のある基盤岩層とは連続性がない別の地層内である」
と、CCSの実証実験と地震発生の関連性を否定している。
先ほど北海道厚真町の地震は苫小牧での炭酸ガスの地中貯留実験CCSによるものではないかと書いたばかりの本日、再び厚真町を震源とする震度6の地震が起きてしまった。被災された方々にお見舞いを申し上げると同時に、本来地震に殆ど見舞われなかった地域だけに、CCSによる人災と呼ばざるを得ない。
— 鳩山由紀夫 (@hatoyamayukio) 2019年2月21日
先日昨年の北海道厚真町地震が高圧でCO2を地下に貯蔵するCCSにより人工的に引き起こされたのではないかと書いた。実際、北大の研究者が5年前にその可能性があるとする論文を発表していた。日本では地震の影響を考慮するとCCSは非現実とも述べている。政府は決して認めないだろうがCCSは再考すべきだ。
— 鳩山由紀夫 (@hatoyamayukio) 2019年2月21日
CO2の地下貯留のCCSプロジェクトが苫小牧で行われている。大変に大きな圧力をかけてCO2を地下に埋めるのだ。しかし米陸軍の調査では、CCSの15キロ離れた辺りで地震が頻発したという。昨年の北海道の厚真地震は正に苫小牧の隣町で起きた。CCSによって起こされた人災との指摘は無視できないと思う。
— 鳩山由紀夫 (@hatoyamayukio) 2019年2月2日