トヨタ「女性は運転苦手」炎上に加藤浩次「面倒くさい」 キャンベル氏の「世界メーカーが誘導したのが問題」と対立 | キャリコネニュース - Page 2
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トヨタ「女性は運転苦手」炎上に加藤浩次「面倒くさい」 キャンベル氏の「世界メーカーが誘導したのが問題」と対立

番組ではトヨタの質問について街頭調査を実施。100人の女性に聞くと、「偏見だと思わない」が81%で大多数だった。「男性も下手な人いっぱいいるのに」と、”女性は運転が苦手”と決めつけられていると感じるという声も紹介されたが、こうした意見は少数派のようだ。

スタジオではフリーアナウンサーの高橋真麻さんが「一部少数派がうるさく言って、大多数の人は何も思っていない。取り下げはおかしい」と主張。幻冬舎の編集者・箕輪厚介さんも「これで怒られたらピリピリしすぎじゃないかな」と言う。ネットユーザーが揚げ足を取って企業に謝罪させる”炎上劇場”を楽しんでいるのではと話す。

一方、東京大学名誉教授で日本文学研究者のロバート・キャンベルさんは、当該投稿を「ツイッターって流れていく、まじまじ見るものではないかもしれないからこそ大事」として”やっぱり”という言葉に着目した。

「”やっぱり”という日本語を辞書で調べると『案の定』『予測したとおり』。世界一のメーカーのトヨタが女性に対して”やっぱり”車の運転って苦手ですねって誘導をしてるんです。(略)『女性は、やはり案の定思ったとおり』苦手だよねって」

また、前述のアンケートは都心で女性だけに取っているため、「東京から少し離れて毎日通勤・送り迎えをする、車が足と同じような女性たちに見せるとどうなるか」と述べる。「なんで女性だけに聞くのか。これはスッキリに対する苦言なんだけど、男性になんで聞かないの」と、番組の姿勢を問いかけただけでなく、

「女性は免許を取らなくて当たり前の時代が長かった。たばこも吸わない、電車の中で新聞も読んじゃいけないという規範がものすごくあって、今もひっぱられている。僕はシャッターを下ろしていると思うんですよ。女性に”苦手意識”を無意識に刷り込ませる。男性もこれを見るわけだから、男性の意見も聞いてほしいんですよ」

と、女性がどう感じるかだけの問題ではないと指摘した。

加藤浩次「でも『やっぱり上司は~』とか『やっぱり管理職は~』とかいっぱいある」

MCの加藤さんはキャンベルさんの意見を「正論」と受け止めるものの、「飲みの席とかで『やっぱり男はね』って話をするときもある。『やっぱりA型は几帳面だよね』って話をするときもある」と、”やっぱり”という言葉が日常会話の中で出てくる例を挙げる。

キャンベルさんは、これに再度「その根拠と文脈、誰がどういった地位から、誰に対して言ってるかというのを考えないと」と指摘。箕輪さんの「炎上はピリピリしすぎ」発言は「高みからの発言」で当事者意識がないから言えるもの、「どこかで想像したほうがいいんじゃないか」とコメントした。トヨタのツイッター投稿についても、

「これはトヨタが不特定多数の人たちに、特に車を運転する女性たちすべてに向けた広報なんです。その文脈ということを考えると『やっぱり』という一言、日本語の訴求力を考えると、『えーよくこれ通るね』と」

と改めて発言した。

番組内でキャンベルさんは、一貫して「一企業のトヨタが女性ドライバーに向けて”やっぱり女性は運転が苦手”と誘導する質問をしたことが問題」という旨を伝えた。飲みの席でのイジりについては「信頼関係があるから成り立つ」としている。

しかし加藤さんは、キャンベルさんが「企業の発言」と「飲みの場での一個人の発言」が違うと言っていることにピンとこないようで、「それを言い出したら俺もう面倒くせえ、面倒くさくなってきた」といい、最終的には

「でも『やっぱり上司は~』とか『やっぱり管理職は~』とかいっぱいある。キャンベルさんの言ってることが正しいとしていい塩梅でいきましょうよ」

と締めくくっていた。

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