担当者の話によると同社は今年2月、ホームページのリニューアルを行った。旧サイトでは「ESG(編注:環境・社会・ガバナンス)」の「社会」内に「社員と共に」という小分類を作り、「人材育成」、「ワークライフ・バランス」などの記載ページを設けていた。
育休の制度説明は介護休業などと共に「ワークライフ・バランス」のページにあり、制度概要や取得人数の内訳などを書いていた。リニューアル時にこのページは削除された。
新サイトでは「ESG」の「社会」の説明項目は残ったが、その下の「社員と共に」は消え、「ワークライフ・バランス」のページも消滅した。しかしネット上では、リニューアル前のページが一部で閲覧可能になっていたようだ。担当者は、
「ツイートの内容を受けて故意に削除したわけではない。旧サイトのページが見られるようになっていたことで誤解を招いた。弊社の不手際だった」
と説明していた。
育休を取得した男性社員のコメントや取得人数、社内で行った介護セミナーの様子など、旧サイトには具体的な事例が載っていた。新サイトではこれらの記載はなく、制度の名前と概要を記載するのみに留まっている。この変化については、「サイト再編の過程で変更した」としている。
同社には現在、ツイート内容に関する意見や問い合わせが来ているというが、件数は明かされなかった。一連のツイートについては、「現状、弊社宛の書き込みではないので、コメントは差し控える」と述べた。