現在、運転している高齢者の中で「運転していてヒヤリとした、怖いと思うことが増えた」と答えた人は60~70代では2割未満だが、80代前半で27.5%、80代後半で38.5%。「アクセルとブレーキの踏み間違いが不安」は70代までが1割未満、80代前半が11%だが、80代後半になると23.1%となった。
「歩行者や標識、信号の見落としが不安」は70代までが2割未満だが、80代前半で29.7%、80代後半で38.5%となっている。
「運転免許証の返納を考えるようになった」の回答率は、60代前半では1.1%で70代前半まで1割未満と低いが、70代後半になると16%、80代前半では26.4%、80代後半では46.2%と約半数になった。
運転中に感じる不安と免許返納の関係性をみた。「アクセルとブレーキの踏み間違いが不安」と回答した人で「免許返納を考える」という人は26.4%。比較的高い傾向にあるが、残りの73.6%の人は免許返納を考えていないことが示唆された。
返納を考えた人は、「運転中の体調急変が不安」で16.8%、「歩行者や標識、信号の見落としが不安」で16.3%、「運転していてヒヤリとした、怖いと思うことが増えた」で16%となった。