カラシニコフ銃の輸出先はどこ? ルーブル安のロシアを支える「危険なビジネス」 | キャリコネニュース
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カラシニコフ銃の輸出先はどこ? ルーブル安のロシアを支える「危険なビジネス」

ウクライナ問題の経済制裁でルーブルが急落し、国民生活が危機に瀕しているロシア。2015年2月23日放送の「未来世紀ジパング」(テレビ東京)では、この大国の経済を裏で支える「危険な産業」の内部を取材していた。

ロシア西部のサンクトペテルブルクには、ルーブル安のため日本や中国から観光客が殺到。その一方で、ロシアから海外に出かける人は激減し、旅行代理店が軒並み廃業に追いやられ4000人以上が失業したという。

巨大な工場に約7000人の女性工員

AK-47 typeII(wikipediaより)

AK-47 typeII(wikipediaより)

7年前にドル建てローンでマイホームを購入した若い夫婦は、支払金額が実質的に倍になってしまった。「このままだともうローンが払えなくなってしまう」と倹約生活を余儀なくされ、昨年のギリシャでのバカンスを懐かしんだ。

ロシアは世界第2位の産油国だが、原油価格の暴落で富裕層が豪邸を手放し、外国人労働者たちは「もうこんな国とはおさらばさ」とロシアを去っていく。

そんな中、モスクワから1000キロ離れたイジェフスクには、衰えを知らない産業が町を潤していた。世界一売れている自動小銃AK-47、通称「カラシニコフ銃」の製造工場だ。巨大な工場に従業員は約7000人、女性工員たちが一つひとつ手作りで製造している。

町の平均給料より高待遇で雇われており、「父親も妻も息子も、みんなここで働いている」という職人もいた。年間10万丁以上を生産し、欧米など27か国へ輸出している。

経済制裁でアメリカへの輸出がストップし、大口の取引先を失ったというが、なぜか生産数は減っていない。販売責任者のウラジミールさんは「客は他にいくらでもいますよ。むしろ増えているくらいです」と語る。

どこへ売っているのかに訊ねると、「そんなこと答えられるわけないでしょう。この話はもう終わりだ」と一蹴されてしまった。そういえばイスラム国(ISIS)が公開した写真には、カラシニコフ銃で武装した男たちの姿が写っていた。

中国、アメリカを超える「武器輸出大国」

ジャーナリストの竹田圭吾氏は、カラシニコフ銃についてこう話した。

「壊れにくい、安い、扱いやすいということで、ゲリラや過激派が最新鋭の兵器を持つ国と対等に戦えるようになった」

世界の武器輸出ランキングでは、3位の中国、2位のアメリカを大きく引き離して8千億円以上で第1位がロシア。武器輸出が、この国の経済を裏で支えていたのだ。

番組では、ルーブル安でビジネスチャンスをつかんでいる日本企業も紹介した。ダイドーでは昨年から駅の地下道に設置した自動販売機が急速に広まっており、

「ロシアには温かい飲み物を売る自販機がなかった」
「カフェに行くより安くていい」

と大好評。物価高騰の中で値段を据え置きしたのも功を奏した。日産インフィニティ販売店では高級車が昨年より売れている。日本車は資産価値が下がりにくいので「ルーブルを持っていても仕方がない」というロシア人が次々に購入するのだ。

初期投資が安く済むため、ロシア進出を始める日本企業も。関西ペイントはネコ好きのロシア人向けに「匂いを吸収する漆喰塗料」を売り込んでいた。

「義理人情、浪花節が通じる」意外な側面も

会議室での商談は固い雰囲気だったが、夜に度数の高いウォッカを酌み交わすことで売り込みがスムーズに運んだ様子だった。竹田圭吾氏は「こんなことでいいのか」と笑っていたが、ナビゲーターの太田泰彦氏(日本経済新聞社 論説委員兼編集委員)はこう解説した。

「ロシアは入り込むまでが大変だが、一回入ってしまえば義理人情、浪花節が通じる社会」

ロシアのプーチン大統領は、経済制裁にも「あと2年間は耐えられる」としているそうだが、武器ビジネスや原油などがあるにせよ、すでに倒産が相次ぎ人々が疲弊している様子が気になった。(ライター:okei)

あわせてよみたい:ジャーナリスト後藤健二さんがテレビ東京に送った「取材メモ」

 
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