個人情報に対する意識が高まってきてはいるが、職場によってはまだまだ甘いところも多いようだ。9月8日のガールズちゃんねるに「個人情報の扱いがひどいと思ったこと」というトピックが立った。
「パートの勤務先ではちょくちょく面接があるんだけど、机の上に履歴書が普通に置いてある」
履歴書の管理に対する意識が低い企業は少なくないようで、知らないところで自分の住所や学歴などを知られているケースはありそうだ。(文:石川祐介)
「PTAで住所を部屋番号まで掲載された」という人も
「結構前だけど資源回収に近所の接骨院のカルテがそのまま出されてた。『これはマズイでしょ』と思った」
ずさんな処理がされていたという目撃談も寄せられており、「自分の個人情報も雑に扱われていないか?」と不安をにじませる人もいた。
「PTAで住所を部屋番号まで掲載された」
子供関係のために個人情報を渋々教えなければいけないことも珍しくない。ただ、子供が在学中・在園中なら仕方ないと割り切れるが、卒業後もそれらの情報は各家庭に残るため、「今も誰かが自分の情報を持っている」という不安は残る。昔は各家庭の住所と電話番号が書かれた連絡網が配られていたが、最近は廃止されていることも多いようだ。
また、幼稚園に氏名や住所などの個人情報を記入した用紙を提出した際、教諭に「こういうのは年度終わりにシュレッダーで処理するんですよね?」と聞いたら「いいえ、ゴミ箱に丸めてポイですよ」と笑顔で答えられドン引きしたというコメントも見られた。確かにこれは怖い。
役所が誤ってDV夫に住所を教えるケースも
「地域密着型の美容院や車屋も他の客のこと喋りすぎ。顔見知りや知り合いだからって『あの人、この前カットに来てくれてこんな会話をしたんだ』とか話さなくていいから」
個人情報は書面に限らない。口頭で広まっている可能性も十分考えられる。特定の美容院を決めずに転々とする人はいるが、個人情報に敏感な人は”行きつけ”を無くしたほうが良さそうだ。
「市役所ってほんと酷いなあって思う。DV元旦那に新住所教えるとかこの前もあったよね」
近年、配偶者のDV行為やストーカーから逃れるために転居した人の住所を役所などが誤って加害者に漏らしてしまった、というニュースを耳にする。このようなケースだと、逆上した加害者がどのような危険な行為に及ぶかわからない。仮に加害者が何もしなかったとしても、被害者は役所への不信感を抱き、ビクビクしながら生活を送らざるを得なくなってしまう。個人情報の管理については世の中全体で今一度深く考えていく必要があるだろう。