2020年度の新入試制度について、「実施を見直すべき」(83.6%)が「このまま実施すべき」(16.4%)を大きく上回った。具体的には、「詳細が決まらず発表されない点に憤りを感じます。私たちは実験台ではないです」(神奈川県・高校1年生)といった声や、
「入試制度を変更するならば、小学生の頃からそれに対応した授業を行った上での新入試制度導入にするべきだと思います」(兵庫県・高校1年生)
「とにかく情報がなさすぎる。学校の先生方も”かも”で、話される」(大阪府・高校1年生)
「共通IDや外部試験など複雑な仕組みが多く、学力よりも、書類の心配をしないといけない」(神奈川県・高校2年生)
といった声が寄せられた。一方、「基本的に全ての点で困る。けれど今さらやっぱりやめますと言われてもなお困る」(東京都・高校2年生)という声も寄せられた。
「このままだとこれらの問題は採点の質や採点者によって点数にバラツキが出る」
入試制度の変更について不安な点を聞くと、最も多かったのが「情報不足」(2962人)で、以降、「過去問題がない」(2704人)、「英語のテストが変わる」(2512人)、「記述式のテストが導入される」(2459人)、「先生たちも経験していない」(2155人)と続く。
試験内容の変更も不安だが、「大学共通テストを実施するのか延期するのか曖昧なところも不安です」(福井県・高校2年生)といった声も少なくはない。ほかにも、
「記述式の問題で、大学生アルバイトが採点すると言う話を聞いて、このままだとこれらの問題は採点の質や採点者によって点数にバラツキが出ることに不安だと思いました」(東京都・高校1年生)
「地域によるハンデ、また各家庭の経済状況が異なると民間試験の受験可能回数なども限られてくるので受験者全員が平等だとは感じられない」(秋田県・高校1年生)
といった声が寄せられた。また、入試制度の変更で受験する大学の選択に影響があるという人は32.4%。中には、
「私大の入試など、民間の英語検定で有効な級位が学校によって異なるため、受ける検定級をどうするか決めかねている」(埼玉県・高校2年生)
「記述式の問題というと、おそらくマークよりも対策に時間がかかるので、それが間に合わずにワンランク下の大学を受験することになるかもしれない」(千葉県・高校1年生)
という人もいる。