牛丼やファミレスを運営する大手企業では「売上には今のところ大きな影響はない」と答える。ただ、今後も感染拡大が懸念されることから「体調不良者を出勤させない」などと改めて強調しているという。
大手居酒屋チェーンでも「売上は例年通り」。広報担当者は「客足の実態よりも、マスコミの反応が先走っているように感じる」と印象を話す。だが、先行きが不透明なことに不安を感じているようで「早く収束してほしい」と漏らした。
一方、ファミレスをメインに展開する大手企業では「観光地をはじめ、人が集まる商業施設内にある店舗では全国的に客数が減っている」と明かす。「どのくらい長期化するのだろうか……」と不安げだ。
前述のクックビズの調査では、訪日外国人に人気のある居酒屋チェーンから「10人、20人といった団体客の予約キャンセルが相次いでいる」という声も寄せられていた。日本人だけでなく、インバウンドに対応している飲食店では影響がより顕著なようだ。
外食産業を推進する日本フードサービス協会は「影響はまだ正直、つかみきれていないところがある」としながらも
「来月から送別会や歓迎会などのシーズンを迎えるにあたり、先行きが見えないのが不安。長引けば、外食だけでなく多くの産業に影響が出てくるかもしれない」
と不安を口にしていた。