外国人向け「飲みニケーション研修」開催 乾杯マナーやお通し「初めて知った!」 | キャリコネニュース
おかげさまで10周年 メルマガ読者数
65万人以上!

外国人向け「飲みニケーション研修」開催 乾杯マナーやお通し「初めて知った!」

飲みニケーション研修で講師(左手前)に質問

飲みニケーション研修で講師(左手前)に質問

国内の人手不足で、外国人スタッフのニーズが高まりを見せている。しかし文化や習慣の違いや言語の壁で、「うまく馴染めない」という不安を持つ人も少なくないという。

人材派遣のジェイコムは2015年3月18日から、「外国人・帰国子女向けの人材研修」を開始した。日本ならではのビジネスマナーを座学で学んだほか、夜は実際に居酒屋で「飲みニケーション研修」も行われた。

渋谷の居酒屋で「実践飲みニケーション」

今回の研修に参加したのは、中国やベトナムから来た女性5人。留学生として来日し初めて日本で働く人や、すでに販売職などで働き始めている人たちだ。日中は名刺交換や電話のロールプレイングなど、日本で働くための基本的なルール・マナーを学んだ。

「飲みニケーション研修」では、上座・下座の違いやお通し制度、お酌の仕方などが事前に説明された。「ビール瓶のラベルを見せながら注ぐ」など、日本ならではの習慣に驚く人もいた。

乾杯の仕方にも文化の違いが

乾杯の仕方にも文化の違いが

その後は、東京・渋谷の居酒屋で実践講習が行われた。参加者たちは、研修の講師にメニューを見せたり、出されたお酒を乾杯まで遠慮するなど、教えられた内容を忠実に守っていた。

乾杯も講師のグラスよりも下に当てるなど気を遣いつつも、初めての「飲みニケーション」を楽しんでいた。ただし、日本の居酒屋独特のルールに戸惑う人も。

「仕事関係でお酒を飲むのは初めて。お通しは日本に来て初めて知った。枝豆やお刺身は好きだからいいけど、嫌いなものが出されたらイヤだなと思う」

さらに参加者たちからは「飲み会でも仕事の話をするのか?」「取り分けたものが嫌いなものだったら、上司はどうするのか?」「日本人は仕事と飲み会で性格が変わるのはなぜ?」など、講師に矢継ぎ早に質問が飛んだ。

マナーが分からなくて「イラッとされた」外国人も

飲み会中も参加者たちは食事を取り分けたり、空いたお皿を積極的に下げたりと、学んだことを生かそうとしている。母国の飲み会とは違うかどうかを聞くと、細かいところが色々と違うと話す。

「中国の乾杯は、目下の人がグラスのフチをあてる。回転テーブルで食事を勧めることはありますが、取り分ける文化はないです」

参加者たちはこの日初対面だったようだが、研修は終始なごやかムード。連絡先を交換し「友だちができてよかった」「色々なことが聞けてよかった」と笑顔で話す人もいた。

「自分は思ったことがあまり喋れないタイプなので、こういう場で文化を理解できてよかった。社会人になったら役に立つと思うので、教えてもらったことを実現できればいいと思います」

ジェイコムの広報担当者によると、外国人スタッフは日本語を喋れて働くスキルはあっても、マナーがわからなかったために「人間関係がうまく作れない」と悩みを抱える人もいるそうだ。

「日本の酒席でのマナーを知らないのは当たり前ですが、過去、上司やスタッフ同士で飲みに行ったときに『イラッとされてしまった』という声も。それなら、教える場を作ったほうが良いなと。働く上で、仕事以外のコミュニケーションは重要ですからね」

参加者同士の仲も深まった

参加者同士の仲も深まったようだ

今後も毎月第3水曜日に実施する予定で、参加者からは「カラオケ研修もつくってほしい!」といった声もあがっていた。

あわせて読みたい:あなたは正解出来る?「山田健太郎の選択」でビジネスマナーを学ぼう

 

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

人気記事ランキング

  1. 現代の子どもは漫画も音楽も"タダ"が基本、お金を使うのは「応援」したいとき 博報堂生活総研「タダ・ネイティブのマーケティング」
  2. 「職場で、出会えて良かったと思える人がいる」女性の8割 20代は「先輩」、30・40代は「同僚」と答える人が最多
  3. コロナ感染したバド桃田選手への「自覚が足りない」という批判に元アスリートが感じたこと
  4. ACが「苦情殺到!桃太郎」のCMで炎上に苦言 専門家は「普通の人がうっ憤を晴らそうとして起きる」と指摘
  5. 2019年卒学生が就職したくない業種1位「小売・外食」 年収だと「500万円以上600万円未満」は最低限実現したい
  6. 「自分が常に正しい、という考えを直したい」という悩み 妥協することがストレスになるのなら、もう直さなくていいのでは
  7. ゴールデンウィーク、約5人に1人は「ひきこもり」予定 理由は「混雑が苦手」「金欠」など
  8. 職場に「帰省のお土産」なんて買う必要ない? 「要求するなら餞別を出せ」という人も
  9. 出身地を明かすときの憂鬱―神戸、横浜に顕著なことが判明「言えば気取ってる、言わなきゃ決めつけ・追及される」
  10. 『男はつらいよ』が嫌い、という投稿が話題に 「性格に難ありの自称テキ屋がやりたい放題やっているだけ」

アーカイブ