僕は普段そこまで外を出歩くことがない。基本的に引きこもりだし、仕事も家の中で完結するし、今住んでいる家の近所にマジで1人も友達がいない。
だから、言ってみればぼっちなんだけど、別にそれが苦痛ではない。一人でやれる遊びも趣味も、今は不自由しない時代なのだ。
僕からすると、むしろ孤独を恐れてつまんない連中を、心の中で見下しながら一緒にいる人ってものすごく不幸だと思う。ぼっちってそういう面倒がないから、どこまでも楽しいし気楽だし、わがままに生きても文句を言われない。(文:松本ミゾレ)
「一人になったことで趣味に没頭したりできる」
先日、ガールズちゃんねるに「ぼっちになり気楽になった方」というトピックが立っていた。トピ主は「人間不信や人間関係に疲れて、ぼっちになり心が解放され気楽になった方いますか?」と問い掛けている。
いろんな意見が寄せられていたので、早速いくつか紹介していきたい。
「一人になったことで趣味に没頭したりできるので今、とても気楽に過ごせています!周りに合わせてた前とは全く違います」
「煩わしさが消えた。猫のことと私の今夜酒のつまみ何作ろうかなってことで毎日幸せ。趣味にも時間を費やすことができた」
「LINEが毎日鳴らない幸せ」
「ママ友関係に疲れてたからコロナ騒動で距離を取れてすっごく楽」
このように、ぼっちを満喫しているという声は結構多い。今はちょうど新型コロナウイルスの影響で、自宅にこもっている人も多いはず。どうせ外に出てもイベントも軒並み中止なので、いい機会だからぼっちを楽しんでもらいたい。
一人で家にいてもやることは案外多い
僕は在宅で仕事をするようになって、もう7年か8年ぐらいになる。さすがにこれだけ家にこもっているとお腹が出てしまうんだけど、それ以外のデメリットなんてほとんどないと感じる。
元々インドア人間だったってのもあるし、家にいるとやることは案外多い。毎日暮らす空間だから掃除にも熱が入るし、猫やメダカの世話も忙しいし、やりがいもある。ベランダで育ててるローズマリーに水をやるという日課も悪くないし、春先からはミニトマトを植えて収穫するのが楽しい。
もちろん友達はいるんだけど、余計な気遣いが必要な相手は切っていくのが上手になった。だって、やっぱり一緒にいて「こいつのこういうとこ嫌いやわ」と思う人となんて、つまらないじゃない。
でも、これは恐らく相手も同じようなことを思っていたはず。関係の継続が面倒になって連絡をしなくなり、相手もやがてそれに慣れる……ということは、向こうも少なからず僕との付き合いがしんどかったんだろう。
人間は他人の粗探しが上手な生き物だ。僕も結構上手いが、いかんせんわがままな性格なので嫌われることも多々ある。粗は多いのだ。
僕がわがまま人間と付き合うのが嫌だと感じるように、僕と接した人たちも絶対に、僕のそういう部分に辟易していたんだろう。だから、僕はその点について反省こそしないけど、理解はしている所存だ。
ぼっちになりたいというその願望こそが、そもそもわがままなのかもしれないし。そう考えれば、自分の願いを叶えつつ他人にも「こいつ嫌だな」と思われない解決法は、群れないということだけしかない。
つまりぼっちは、自他両面に多大なるメリットをあたえる素晴らしい生き方なのだ。