新型コロナウイルスの影響で、依然としてマスクの供給量は足りていない。世間の不満の矛先は、身近な”町のドラックストア”などの小売販売店に向けられがちだ。東京都でドラッグストアに勤務する30代女性のキャリコネニュース読者からは、
「視線が怖いです。商品の入荷があった際に、品出しをしていると、じっと手元を見てくるお客さんが多くて気持ち悪いです」
といった声が寄せられている。さらに女性は、
「電話で『何とか買わせてくれ。5枚で9000円でもいいから』とか言ってきたり、入荷の有無をいちいち電話してくる人たちがいてストレスです」
という。実際にドラックストアで起きている客の迷惑行為について、3人の店員の投稿を紹介する。(文:鹿賀大資)
マスクがないのに「いいからその場所まで案内してくれ」
静岡県の40代女性が勤める店舗では、トイレットペーパーなどの紙類は陳列されるようになったが、除菌スプレー類の入荷はまったくない。マスクの入荷に限ってはまちまちだという。そうした状況もあってか、
「店の中で3時間も座りこんだり、売り場周辺をウロウロしたりする人がいる。いつも同じ人が毎日来るので迷惑。『入荷未定。朝からは販売しません』と貼り紙をしてあるのに、朝から並んでいる人もいます」
という状況だ。それにも関わらず、「いいからその場所まで案内してくれ」と聞かない客も多いという。
女性は「私たちのことを信用していないのか、いい迷惑。おかげで時間内に仕事が終わらず、ただでさえ残業禁止なのに」と困惑している。
「レシートを受け取る際も、私の手に触れないように取り上げて、怒って帰る」
北海道の20代女性は、電話で客から問い合わせを受けたときのことについて綴る。客にマスクの入荷日が未定の旨を伝えると、「なぜ入荷日がわからないのか? 店長を出せ」とその後2時間もクレームを受けたという。それとは別に、
「『マスク入荷はしていません』というポスターが店舗前に出てない日は、開店前に100人近くの行列ができるため、通常の業務に入る時間が遅くなる」
とのことだ。
東京都の30代女性は、心ない客が多いため「精神的に参っています」という。
「開店前から並ばれる毎日だったり、張り紙を書いても何度も何度も聞かれたり。中には『どうしてあなたたちはマスクしているの』と嫌みを言う客も。さらに『毎日来てるのよ!一度もマスクなんて見たことない』とお金をトレーに投げつけるように置き、レシートを受け取る際も私の手に触れないように取り上げて、怒って帰る……」
女性は「品出しをしていても質問攻めで仕事にならない。もう少しニュースなどでドラッグストアの現状を伝えてほしい」と訴えている。
※キャリコネニュースでは引き続き【新型コロナ】ドラッグストア・スーパーで働いている人の声募集や「【新型コロナ】国に期待する支援策は?」に関するアンケートを募集しています。