緊急事態宣言でも出社、職場で感じたズレ「医療機関に飛び込み営業」「洗車祭イベント開催で客が増加」 | キャリコネニュース
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緊急事態宣言でも出社、職場で感じたズレ「医療機関に飛び込み営業」「洗車祭イベント開催で客が増加」

「出勤の度に心も身体もクタクタ」

「出勤の度に心も身体もクタクタ」

緊急事態宣言下で出社する人たちの中には、職場で想定外の出来事にギャップを感じた人もいるようだ。キャリコネニュース読者からは

「都が『STAY HOME週間』と言っているにも関わらず、うちの会社では医療機関に新規の飛び込み営業を続けています」(東京都/40代男性/商社系)

といった経験談が寄せられている。(文:鹿賀大資)

「オンラインで出された宿題を塾にiPadを持ち込んでやっています」

メーカー系企業に勤務する都内の40代女性にいたっては「専用システムが動く限り自粛はしないとのことです。仕事がなくなるよりはましですが、ドアを開放した状態で扇風機まで回されているので、寒くて仕方ないです。返って風邪ひきます」という。

都内で塾講師をする30代女性も、職場で起きている妙な現象を綴る一人だ。塾には休業の方針がなく、現在も普通に対面での授業が行われており、以前と変わらず生徒が自習室に来ているという。

「中には微熱がある生徒もいて家にいるように伝えましたが、親から『塾で勉強して来い』と言われるそうです……。とはいえ『人が集まるところは避けたいので』と生徒を休ませる良識ある家庭もあります」

そうした状況を踏まえた上で女性は「塾が開いている限り生徒は来ます」といい、「生徒が来る限りこちらも出社しないといけないので最大限の自己防御に努めています」という。それでも、

「オンラインで出された宿題を、塾にiPadを持ち込んでやっています。しかも大勢が集まって三密の状況で……。おかしいです」

と疑問を感じざるを得ないようだ。

「長時間滞在するお客様も多いです」

福岡県のガソリンスタンドに勤務する30代女性は、現場の状況を把握しようとしない会社について綴る。会社は通常営業を続けているが、女性は出勤日数が減り、勤務時間も短縮した。緊急事態宣言後、客足は増えているという。

「公園の閉鎖をはじめ、デパートやスポーツジムなども閉まっているためか、洗車に来るお客様がはるかに多くなりました。うちは屋外とはいえ密集状態です。しかもマスクをしていない方が多く、家族連れで洗車に来ています。時間があり余っているせいか、長時間滞在するお客様も多いです」

さらに、

「そんなお客様を見る度に正直、腹が立ち悲しくもなり、出勤するのが怖いです。会社が思いきって洗車を禁止にしてくれればいいのですが……。それどころか洗車祭イベントを開催したり、アイスクリームチェーン店とのコラボ企画だったりで盛り上がっています。そりゃ来客数も増えて当然ですよ」

という。そうした状況にありながら、会社は店頭スタッフの人数を減らしている。

「会社は『スタッフの感染予防のため』と言っていました。平日は店長とバイト1人、土日祝日もその前提で、忙しい場合はもう1人増やしてもいい、とのことです。その人数で店内の消毒はもちろん、お客様が使う道具の消毒までするため手が回りません。あまりの忙しさに、出勤の度に心も身体もクタクタです」

女性は「もう辞めてしまいたいし、外出も自粛したいです。でも私だけでなく、コロナ禍の最前線で働いている人はたくさんいます。一緒に戦っていると思いながら、生きるために働いています」といい、「それでも正直、辛いです……」と苦しい心境を綴っている。

※キャリコネニュースでは引き続き【新型コロナ】緊急事態宣言でも出社しなくてはいけない人「新型コロナで退職を決意した人」に関するアンケートを募集しています。

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