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職場で咳をしたら自宅待機を命じられた30代女性「上司は“万一何かあったら全社員の保証できるのか!”」

東京都でテレビの編集をする20代女性は、コロナ禍でも変わりそうにない業界の体質に愛想を尽かす。緊急事態宣言が発令されても会社の月間スケジュールは変わらず、従来通り週5の変則勤務を強いられている。

「夜勤明けで1日が潰れるため、週に1日半しか自宅にいられません。10時~20時、20時~30時といずれも10時間勤務です。現場にはお客様もずっといたりするので、除菌するにも限度があります」

上司に「お客様が作業を止めない限り、私たちの仕事はずっとスケジュール通りだ」と言われた。その言葉がきっかけで女性は退職を決意した。

愛知県の40代女性は、派遣先にしびれを切らす。この4月からメーカー系の職場に事務・管理職として派遣された。自身の経験が生かせると感じていた矢先、女性が目にしたのはアナログな光景だったという。

「そこは紙や印鑑、ファックスが主体の環境でした。パソコンはノートがなく、すべてデスクトップ。もちろん勤怠管理も紙・印鑑・ファックスです。郵送する際には、切手の貼り付け業務などもありました」

女性は「ここではリモートワークはないと直感しました」という。そんな職場での女性のメイン業務は、既決箱の処理だった。

「おかげで20年前の業務感覚に戻ってしまいました。これまで積み重ねてきたパソコンスキルやWeb会議システムのノウハウなどを忘れてしまいそうで不安です」

契約の更新はせず次を探すというが、「その時には浦島太郎状態になっていそうで……」と嘆く。女性は、友人からリモートワークの状況を聞くことがあり、それがさらなる焦りに拍車をかけ「ストレスになっています」と綴っている。

「受けられないんじゃなくて受けられるように仕向けるんだよ!嘘ついてでも!」

大阪府のコールセンターに勤務する30代女性は、コロナで輪をかけて露呈した会社のブラックぶりが退職の引き金となった。その職場では、これといった対策は行っていない。

「消毒薬やマスクは各自用意です。共用品の消毒もしていません。それに換気もままならない密閉空間で、サーキュレーターを回しています」

それでいて女性が少し咳をした際は、上司から専門機関での検査を指示されたという。かかりつけ医と保健所に相談したが、「肺炎ではないためコロナの可能性が低い。検査は受けられない」と言われた。その旨を申し出ると、上司に

「受けられないんじゃなくて受けられるように仕向けるんだよ! 嘘ついてでも! お前に万一何かあったら全社員の保証できるのか!」

と言われた。女性はそのまま無給の自宅待機を命じられたが、「健康保険は継続できない、有休も消滅する」とも言われた。女性は「元からブラック企業に名を連ねる会社ということもあり退職を決めました」という。

※キャリコネニュースでは引き続き「新型コロナで退職を決意した人」「新型コロナで散財したものは?」に関するアンケートを募集しています。

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