シグナルは7月15日、「コロナ禍における情報・メディアに対する意識調査」の結果を発表した。調査は5月にネットで実施し、18~69歳の1000人から回答を得た。
テレビやネット、SNSからの情報について「正しいかどうか分からないと感じる」と回答した人は86.8%。18~24歳の若い世代でも、87%が「正しいかどうか分からない」と回答した。
外出自粛中に接触の機会の増えたメディア1位は「テレビ」
信頼できる情報源を聞くと最も多かったのは「両親」(33.7%)。次いで「公的機関」(33.1%)、「各分野の有識者」(32%)と続いた。特に18~24歳の若い世代では「両親」(55%)が非常に高かった。
外出自粛中について、6割以上が「テレビやネット、SNSで情報に接触する機会がとても増えた」(63.9%)と回答。
接触の機会が増えたメディアとして最も多く挙がったのは「テレビ」(67%)だった。続いて「検索エンジン」(49.2%)、「SNS」(46.5%)と続く結果に。18~24歳の若い世代では「SNS」(83%)が圧倒的に高く、情報媒体としてのSNSの重要性が浮き彫りとなった。
また約4人に1人が「出回った情報により、必要以上に物を買ってしまった経験がある」(24.5%)と回答。
SNSでの情報の発信・拡散について、合わせて1割以上が「誤った情報を発信または拡散した経験がある」(3.7%)、「自覚していないが誤った情報を発信・拡散した可能性がある」(9.7%)と答えている。
約半数が「自身がSNSで発信する情報に対する周囲の反応を意識している」
SNSの投稿内容について、「新型コロナウイルスが流行した後、自身の投稿内容が変化した」という人は14.9%。また3人に1人以上が、「新型コロナウイルスが流行した後、他人の投稿内容が変化した」(36.1%)と回答した。
SNSでの発言内容に対する配慮について、半数近くが「自身がSNSで発信する情報に対する周囲の反応を意識している」(46.5%)と回答。特に若い世代では63.9%が「意識している」と回答しており、SNS上でも投稿自粛が起きていることが分かった。
SNSで拡散したい情報として最も多く挙がったのは「楽しい・ユーモアのある情報」(42.8%)。次いで「社会的に良いと思われる情報」(42.6%)、「正しい理解を促す情報」(28.7%)が続いた。
新型コロナウイルスの影響で接触するようになった情報として最も多く挙がったのは「政治・法律」(61.6%)。次いで「経済」(55.5%)、「世界情勢」(39.2%)がランクインした。
信頼できるメディアを聞くと、最多だったのは「テレビ」(40.8%)。続いて「新聞」(35.3%)、「検索エンジン」(22.4%)、「ニュース系アプリ」(14.4%)、「LINE」(11.4%)が挙がり、いずれのメディアも半数を割った。