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レジ袋有料化で現場は混乱「万引されてもわからない」「“大丈夫です”ってどっち?」

問題は山積みなようだ

問題は山積みなようだ

プラスチック製買物袋の有料化が、7月1日からスタートした。かねてより何かと物議を醸していたが、全国の小売店では、その対応に追われているようだ。キャリコネニュース読者からは、

「『市販のゴミ袋を購入するより安い』と複数枚のレジ袋を買われる時は正直、面倒臭いです」(東京都/60代女性/スーパー)

といった声が寄せられている。さらに女性は、「こちらから袋の要不要を聞く際、客の声がマスクで聞き取れなかったり、首を振ったりされるので判別がつきにくいです。始終お詫びをしている状況です」という。

スーパーマーケットで働く北海道の30代男性も「客の声が聞き取りにくい」と困惑する一人だ。(文:鹿賀大資)

「バイオマス素材の袋も割高。有料化で売る倍近くのお金で仕入れないといけない」

小売店のレジにコロナ対策用のビニールシートを設置する店舗が多い。そのため聞き取りづらく「袋のサイズがLなのかMなのかがわからない」こともあるという。また、レジ袋の有料化を伝えた上で必要かを聞くと「大丈夫です」と回答されることに不満を募らせる。

「袋を要らないから大丈夫なのか、それとも有料でも大丈夫なのか、という理解に困る。よくCMでも『レジ袋は大丈夫です』というシーンを見かけるが正直迷惑。要る・要らないをはっきり言ってほしい」

飲食店勤務の香川県の50代女性は、レジ袋有料化の制度自体に難色を示す。有料化をするには、国が定めるいくつかの基準をクリアしなければならない。基準は、レジ袋の厚みや素材などを数値とともに設けてある。その上で女性は、

「厚さが50マイクロメートル以上のレジ袋に『この袋は再利用できます』といった感じで謳わないといけない。バイオマス素材の袋も割高。有料化で売る倍近くのお金で仕入れないといけない」

という。それでも「お客さんに迷惑はかけられない」と渋々ながらも制度に向き合わざるを得ない状況だ。女性は「コロナで売上も低いのに……」とこぼしている。

「マイバッグの中に商品を入れてレジに出す人もいる。万引きされてもわからない」

スーパーマーケットで勤務する兵庫県の30代女性は、エコバッグにまつわる話を展開させる。

「カゴに設置されたエコバッグが汚い人もいれば、カゴに合ってないエコバッグを無理に設置しようとする人もいます。あと、私がカゴに商品を置いていっているのに、それを取って自分の袋に入れていく方もいます。店員側も考えてカゴに入れているのでやめてほしいです」

ほかにも、

「商品が袋に入るか入らないかを、いちいち聞かなければならないので時間の無駄。私物の入ったマイバッグの中に商品を入れてレジに出す人もいるので、万引きをされてもわからない」(山口県/60代女性/ドラッグストア)
「コンビニなので、温かい揚げ物と温めたお弁当などの袋を、わけるかどうかも聞かなければいけないのが面倒ですね……」(長野県/30代女性)

といった声が寄せられた。

※キャリコネニュースでは引き続き【店員】ビニール袋有料化で困っていること「お盆休み、ありますか?」に関するアンケートを募集しています。

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