カンニング竹山さんが10月2日放送の「ノンストップ!」(フジテレビ)で、育児を頑張りすぎてしまう母親たちに向けた言葉がネット上で共感を呼んだ。
番組では、「理想の育児を目指し疲れてしまう母親たち」をテーマに議論を展開。平日はほぼワンオペ育児だという30代の母親の「子どもが泣き止まずどうしようと悩んでばかりだが、夫や実母に弱音を吐けない」という悩みが紹介された。
「育児で悩んでいるのに、弱音を吐けない気持ち…理解できる?」という視聴者アンケートでは、90%が「理解できる」と回答している。
これに竹山さんは、「なかなか言えないというのは実際あると思うんですけど、こういう問題でいつも思うんですけど」とした上で、「”できるママ”って何?」と語り始めた。(文:okei)
「皆さんの親って”できる親”でした? できる親って何ですか?」
アンケート結果について意見を問われた竹山さんは、
「できるママって何?って思うんですよ。ダメでいいんじゃないの? みんなダメなんじゃない?わからないから。じゃあ自分の親とか考えたときに、皆さんの親って”できる親”でした? できる親って何ですか? ってなるから」
と回答。正解のない育児の中で、「できる親」として理想ばかり追うことの無意味さを指摘した。さらに、ストレス発散のためにもっと人と話したり、人に会えないならチャットなどで吐き出したほうがいい、「ブログ書いたりでもいいし」と助言した。
ここでゲストの千秋さんが、「いまはSNSで、きれいなお母さんが美味しそうな離乳食を作っているという情報の方が多く、出来る人と比べて落ち込んでしまう」という問題を語ると、竹山さんは「できるお母さんのSNSとかさ、はっきり言って嘘じゃん」ときっぱり。
「生活感のない、できるとこだけ切り取ってやってるだけじゃん。インスタと一緒でさ、インスタの綺麗な画とか、嘘じゃん!だからそういうことだと思うんだよ。そんな(できる)やつ誰もいないんだから。みんなダメ親なんだから」
と力説した。絵に書いたような「理想の親」などどこにもいない、飾り立てた情報ばかりのSNSに振り回される必要はないという話だろう。
「人生は頑張ったら負けだから。人生は頑張ったら終わり」
番組ではほかに、出産後復職して元気なふりをして頑張っていたが、一人になると涙が止まらないなど苦しみながら働き続けた女性の事例も紹介された。産後はホルモンバランスの乱れで身体のコントロールがきかない場合があるという。
国立成育医療研究センターの立花良之医師は、「『赤ちゃんのために頑張らなきゃ』って一番思っているのはお母さんなので、『頑張れ』とは言わない方がいいと思います」などとアドバイス。具合が悪いときは本人も周囲も産後特有のものと受け止め、早く適切な対応をするよう薦めていた。
こうした、数々の”頑張っている母親たち”のエピソードに竹山さんは、
「人生は頑張ったら負けだからね。人生は頑張ったら負けです。終わりです」
と冗談めかしてコメントし、場をなごませていた。ネット上では視聴者から、「カンニング竹山いい事言ってる」「竹山さんの言葉が沁みる」「なんか涙出た」など、共感の声が寄せられた。