同サービスでは、求める作り置きのタイプで料理家を指名することができる。公式サイトでは、「妊活・産前産後」「離乳食」「食育」「偏食」「筋トレ」「ダイエット」「美容」など様々なカテゴリーがあり、クリックすると対応できる料理家が表示される。
サービスを申し込むと、ユーザーは料理家とチャットで相談し、献立を作成してもらう。「子どもが食べてくれるような野菜料理を作って欲しい」「いつも魚は塩焼きか煮つけなのでほかの調理法を知りたい」「お弁当のおかず用に小分け冷凍してほしい」などの要望を伝えることができる。
自宅の食材を使うことも可能だが、食材費の予算を伝え、無料で買い物代行もしてもらえる。1回大体3000~4000円程度だという。当日、料理家が訪問し、自宅にある料理器具、調味料を使用してもらう。
料理家が訪問する時間、依頼者は立ち会う必要があるが、料理家によってはそのあと鍵を預けてもらえればユーザーは外出可としていることもある。同社広報担当者は、
「おすすめプランは月3回です。料理家さんがどんなレシピをどのように下処理や段取りを行っているのかを見て学んでもらい、最後1週はご自分で作っていただければと思います。料理のレパートリーも増えるので、おすすめしていますね」
と話す。
利用者の8割が未就学児のいる家庭「好き嫌いを克服したい」など継続利用者増
同社は2018年から、食のプロによる出張料理サービスを行っている。今年3月現在、調理師・栄養士などの有資格者約300人が登録している。中には、飲食店や給食センター、病院などでの調理経験者、料理教室講師もおり、ニーズに合わせて選ぶことができる。
現在、利用者の8割が未就学児を持つ子育て家庭だ。「離乳食は初めてなので専門家の力を借りたい」「幼児食の段階で好き嫌いを克服したい」と子どもの成長に合わせて継続利用する人が多いという。
また、共働き世帯、子育て世帯に限らず、アスリート食やダイエット食、介護食なども提供可能。継続利用のニーズがあるとして、サブスクリプションサービス提供に踏み切った。
同社共同代表の飯田陽狩氏は、「サブスクリリースでは単身男性からのニーズが多い印象があります。今後はよりサブスクサービスを進化させ、データに基づきリコメンドを強化するなど利用者と料理家のマッチングの精度をあげ、よりパーソナライズなご提案ができるように努めてまいります」とコメント。