愛知県はこのほか、健康総合スコアでも全国4位にランクイン。運動のみならず、バランスの良い生活習慣を習得していると言えそうだ。また、「パートナーの肥満を気にしている」という項目でも全国2位に輝き、お互いを気にしている様子がうかがえた。
2位は、愛知県に7ポイント近く差を付けられた「山形県」(67.31)に。3位以降は、僅差で「兵庫県」(65.53)、「滋賀県」「徳島県」(各63.75)などが続き、「福岡県」(61.97)、「和歌山県」(61.97)、「北海道」「東京都」「沖縄県」(各60.19)までがトップ10入りした。
一方、ワースト上位には「青森県」(22.81)、「愛媛県」(31.71)、「福井県」(35.27)、「富山県」「秋田県」(各37.05)、「岐阜県」「神奈川県」「三重県」(各38.83)、「佐賀県」(40.61)などが名を連ねる。
特定の地域に固まっていたり、都市、ローカルで分かれていたり、といった規則性はなかったが、1位と最下位のスコアの差は50ポイント以上にのぼることから、都道府県によって県民の意識に大きな差が生まれている現状が垣間見える。
最下位の青森県は、運動意識で全国トップ、健康意識では全国3位に輝いたにもかかわらず、運動頻度は全国ワーストの47位、運動頻度は46位と、意識と実際の行動の間に大きな乖離がみられた。
メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニックの知久正明院長は
「ストレスが多い現代社会では、交感神経が優位になりすぎて起きる病気が多く、副交感神経を優位にする有酸素運動で病気を予防することで健康を維持できると考えられています」
と健康増進における運動の重要性を説明。さらに「東京五輪イヤーである2020年はスポーツ観戦が盛んになるとは思いますが、自分でも運動できるよう意識が高まることを期待しています」と呼び掛けた。