平日の午前10時過ぎに都内の店舗を訪れた筆者は、お冷を持ってきた男性店員にそのまま注文。すると、大きな声で店員が
「アラビアータ一丁!!」
とカウンターに伝える。びっくりしたのもつかの間、2~3分で丼が運ばれてきた。普通の牛丼の上にアラビアータソースととろけるモッツァレラチーズが乗っていて、その上にクリームチーズが乗っている。同店の「とろ~り3種のチーズ牛丼」に似た雰囲気だ。
実は正直に言うと、運ばれてきた実物の丼を見て、少しだけ落胆してしまった。見た目があまり美味しそうに見えなかったからだ。
入店してから退店するまでに10人弱の男性客が入ってきたが、このメニューを注文した客は筆者以外いなかった。絵的には訴求力がいま一つなのかもしれない。
だが、ひとくち口に運ぶと、そんなことは気にならなくなる。アラビアータは確かにピリッとしたアクセントがあり、コロコロとした角切りのクリームチーズは濃厚でなめらかな口触り。とろけるチーズは箸で持ち上げるたびに伸びてチーズ感をプラスする。
「意外とイケるな」というのが率直な感想だ。甘い牛肉とタマネギ、マイルドなチーズ陣が辛すぎないようバランスを整えていた。実によく考えられている。思わず感心してしまった。
ただ、運ばれてきた直後だとチーズが溶けきっていないので、具を軽く混ぜて食べ始めることをおすすめする。
大辛ソースは辛党がチーズの存在感を感じなくなるほど辛い
この商品には、オプションの追いソース「情熱の大辛ソース」(プラス30円)がある。2015年まで「大辛ソース」として人気を博した商品が復活しているのだ。
“味変”を求めた筆者は、並盛を半分ほど食べ終えたところでこの大辛ソースを投入。ソースをそのまま舐めてみても大して辛さを感じなかったが、丼にかけると一転。辛みがグッと加わった。
辛いもの好きには、たまらないチョイスだろう。全然アリ。ただ辛党の筆者がチーズの存在感を感じなくなるほど辛い。
同店のリリースによると、3月中旬までの期間限定メニューなので、期間中にもう一度食べてみたいと思っている。