20代は50代以上の世代を嫌う人が72%だった。理由について、ある20代男性は「とても嫌いというわけではないが、自分の親の世代は、なにかと自分と比較をしてくるから」という。
「具体的には、自分が中学生の頃、数少ないおこづかいやお年玉をもとにほしかったiPodを買ったところ、『自分が中学の頃はそんなものはなかった』と取り上げられた。現在と30年ほど前では時代がちがうのにこうして価値観を押しつけられると困る」
20代女性は「電車などで急に大きな声で独り言を言うから」という。また、バイト先でクレームをつけてくる人は「特に60代以上が多い」という。
「クレーム内容は言葉遣いが悪いということや、私の声が小さいというのもあるが、声が聞こえなくて大きい声でしゃべってほしいという内容が多い」
男性は嫌いな世代に60代を挙げているが、「私は20代なので、最も離れている年代の60代以上が一番共感できない」とも語っている。
30代男性、40代は「価値観が共有できない」
一方、30代の嫌いな世代は、「10代~20代」が51%、「50代以上」が31%と、上と下どちらの世代にも不満を持っていた。30代男性は、嫌いな世代が40代だというが、その理由は会社経営の中心層で、価値観が共有できないと明かす。
「特にかみ合わない価値観として、会社への忠誠心が大切であると考える傾向が40代以上は高いが、20~30代は会社への忠誠心を持っていない人が多く、その根本的な価値観の違いが様々な場面でのコミュニケーションを難しくしていると感じる」
50代で、10代~20代に不満をもっている人は25%だった。一方、60代に対しては44%が嫌いという結果だった。50代女性からは「会社にいる定年60歳間近の勤務年数の長い社員は、あまり仕事に熱心ではなく、手を抜いているように見えるからです」という。また、
「女性の定年を迎える人は、職位的には同僚となる自分よりも年下の女性に対して、かなりきつい口調で話をすることが多いため嫌いな世代になります」
といった声が挙がった。