後日、夫は子どもたちも交えて両親と電話をし、義両親は「早く会いたいな~」「たくさん遊ぼうね~」などと何度も話しており、帰省を楽しみにしている様子がうかがえたという。しかし投稿者は、
「はっきり言って、私は帰省したくありません。もし自分たちが無症状のコロナに感染していて親世代にうつしてしまっては大変だからです。同じ理由で、私は同じ県に住む自分の両親にもしばらく会いに行っていません」
と憤る。しかも、9月では幼稚園を欠席するため、「このご時世、帰省や旅行で休みますなんて伝えたら先生に『え?』と思われそうで嫌です…」と不満を募らせた。問題は義両親よりも夫の方で、これまで感染者数やリスクなどを伝えてきたが全て駄目だったという。「どうしたら主人が帰省を諦めてくれるか悩んでいます」と、アドバイスを求めていた。
この投稿には、様々な意見が寄せられた。
「ご主人だけで帰省してもらえばいいのでは。ご主人の何らかの行動で、もし自分の親に感染させたとしても自分の責任」
「義両親から旦那さんに言ってもらったら?」
「帰省前にPCR検査受けるのはどうかと提案してみては?」
もっともな意見だが、これらはほとんど投稿者がトライ済み。「俺だけ行ってどうすんだ」と笑い話にされ、検査も費用が高いと流されて終わったという。しかも今月、義両親のもとに義兄が帰省すると知り、投稿者は「みんな危機感なさすぎでもう呆れ果てました」と、夫家族の意識の低さに心底ガッカリしている。
政府の見解が統一せず混乱、行く人は行くという状態に
他方、回答の中には、
「西村大臣の呼び掛け『お盆帰省は止めろ』を採るか、菅官房長官の『帰省するなとは言っていない』を採るか? 国の方針すらこの体たらく……正解の無い悩ましき問題ですね」
など、同情まじりに政府を批判する書き込みもあった。西村経済再生大臣は4日の会見で「帰省は慎重に」と呼びかけたが、菅官房長官は「帰省を制限するとかしないとか方向性を申し上げたものではない」と帰省を容認するような発言をしている。聞いている方は混乱するし、投稿者も「この異なる発言のせいで大変頭を悩ませています……」と苦悩していた。
ちなみに筆者宅では、夫が極度の心配性で都内に通勤していることもあり、今年の帰省は一切ナシ。墓参りすら「別々で、内緒で行く」と、親との非接触を徹底している。本当に、人によって考え方が違うものだ。
単なる旅行と違って、帰省は重症化リスクの高い高齢者への感染が懸念されることから、地方の県知事からは帰省の自粛を求める声があがっている。それでも、「行く人は行く」というのが現実だ。夫の気持ちを変えるのは難しそうだが、妻も夫も「親のため」を思っていることは同じはず。夫の気持ちを尊重しつつ、「私は行けない」を貫いてみてはどうだろう。