元統計解析職のMBA卒データサイエンティストです。 現在、都内にて自身で起業したAI企業のサービスを作りつつ、フリーランスをやっています。 AIや統計やExcel,R,Pythonや経営学の悩みはお任せ下さい。 保持資格:MBA、統計調査士、統計検定2級、ディープラーニングE検定・G検定、ウェブ解析士、Pythonデータ分析認定エンジニア、MOS-Excelスペシャリスト、データ分析実務スキル検定(PM級)
JDLA Deep Learning for GENERAL(G検定)とは
——JDLA Deep Learning for GENERAL(G検定)を主催する日本ディープラーニング協会によると、G検定は「ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定する」とあります。具体的に、どんな検定試験なのでしょうか。 JDLA Deep Learning for GENERAL(G検定)についてひと言で言うと、AI業務の入り口となるような検定試験です。ディープラーニングについて、どんな技術で成り立っているのか、どんな分析手法があるか、AI関連の法律にはどのようなものがあるかといった基礎知識が問われます。 ——G検定はどんな人におすすめですか? AI業務に関わるビジネスマンやエンジニアだけでなく、業務とは関係なくAIに興味がある人にもおすすめです。 AIについて学びたくても、どこから手をつけていいかわからないという人は、G検定を勉強することによって体系立った知識を得ることができます。 G検定では難しい数式の問題は出てこないので、数学が苦手な人やプログラミングの知識がない人も勉強すれば取得できるでしょう。
JDLA Deep Learning for GENERAL(G検定)を取得するメリット
——G検定を取得することにはどんなメリットがありますか?
ビジネスマンであればAI業務の橋渡しができるようになります。たとえば、社内で新しくAIのプロジェクトを始めることになったとき、「この人はG検定を持っているから」ということでAIプロジェクトにジョインできる可能性が高まります。
また、ディープラーニングについての基礎知識があるため、エンジニアが言っている語句の意味が理解でき、それを汲み取って意思決定にいかすこともできます。
エンジニアの場合には、「G検定を取得している」「Pythonが書ける」といった人は、AIに関して理解しているとみなされ、就職や転職などキャリアにプラスになることがあります。
G検定を取ったからといってすぐにAIエンジニアやデータサイエンティストになれるわけではありませんが、その入り口としてG検定を取得しておくとよいのではないでしょうか。
JDLA Deep Learning for GENERAL(G検定)の概要
■Deep Learning for GENERAL(G検定)の概要
受験資格 制限なし
実施概要 試験時間:120分
知識問題(多肢選択式・220問程度)試験範囲
・人工知能(AI)とは(人工知能の定義)
・人工知能をめぐる動向
・人工知能分野の問題
・機械学習の具体的手法
・ディープラーニングの概要
・ディープラーニングの手法
・ディープラーニングの研究分野
・ディープラーニングの応用に向けて(一般社団法人 日本ディープラーニング協会サイトより抜粋)
■「人工知能の定義」を抑えておこう
——G検定の出題範囲のポイントはどんなところにありますか?
「人工知能の定義」についてはきちんと把握しておきたいですね。人工知能の捉え方は人によって異なるので、何をもってAIというのか、どういった経緯でAIが発展してきたか、どんな手法があるのかを抑えておきましょう。
——難易度は高いのでしょうか。
合格率は6割〜7割といわれています。勉強に要する時間は、AIやデータサイエンスについての知識がない人で80〜100時間、知識がある人で30〜50時間ほど。知識や経験の有無で差が出てきます。
JDLA Deep Learning for GENERAL(G検定)勉強のポイント
——G検定の勉強をするのにおすすめの方法はありますか?
テキストと問題集をやり込むことです。テキストをひととおり熟読したあと、問題集を2、3回解くという方法ですね。
1つ注意したい点として、テキストと問題集は最新版を用意しましょう。
AI技術は進化のスピードが速く、G検定の内容は絶えず更新されます。内容が古いテキストや問題集には最新の知識が盛り込まれておらず、試験の出題内容をカバーしきれないことがあります。
また、IPA(情報処理推進機構)が毎年発行している「AI白書」やインターネットを補助教材として活用するのもよいでしょう。
AIの実装に関する技術やAI関連の法律は内容がころころ変わるので、そうした補助教材を使って最新の情報を補う必要があります。