騙し討ち!同僚に付き添ったら「怪しげな飲料水を売る、いわゆるネズミ講の集団だった。逃げました」
初対面で不自然に距離を詰めてくる人や、重要な相談を持ちかけてくる人には注意したほうがいい。東京都に住む40代前半の女性(事務・管理/年収300万円)は、派遣先で知り合った女性同僚に目を付けられ、ネズミ講被害に巻き込まれそうになったことがある。
同僚は「やけに私に親しげに話しかけてきて、とても好意的」だった。女性も「良い友達ができた」と喜んでいたという。ところがある日、
「『相談に乗ってほしいことがある』と言われ食事に行くと、(同僚は)突然泣き出し。彼女の夫が勤務先のお金を横領し逮捕されたと衝撃の話をされ、『子どもの学費や生活費もすべて自力でやっていくしかない』と涙ながらに語られ……」
深刻な身の上話を聞いた女性。それ以来、彼女の頼みを断れなくなってしまった。(文:福岡ちはや)
「『彼女をお手伝いできるなら』と思ってしまった」
困っている人を放っておけない女性の性格を、同僚は見抜いていたのだろう。彼女はことあるごとに女性に頼みごとをし、甘えるようになっていった。
「あれが食べたい、あれが欲しいと、だんだんと要求は激しくなり。ゆすられ、断ると泣かれ。『彼女は頑張っているのだから……』と私のできることはなるべく協力した」
と、いびつな関係性を振り返る。
そしてある日、同僚から「運気が悪く、改善するためになかなか診断してもらえない人気占い師に会いに行くので付き合ってほしい」と頼まれた。このときも断ることなく彼女に付き添ったのだが、そこで散々な目に遭ってしまう。
「行った先は怪しげな飲料水を売る、いわゆるネズミ講の集団だった。広い会場に行くと、彼女は突然いなくなり、(私は)何十人もの人に取り囲まれ。今日この場で会員になり契約をすると、この先あなたの夢が叶い、どのような幸せが待っているかなど怪しさ満点の説明や、それに拍手をするサクラたちがいて……」
さすがの女性も同僚に騙されたことに気づき、「逃げ出すタイミングを見計らい、逃げました」と明かす。またそれからは、その同僚と「職場では一切目を合わさず、話もしていません」という。女性は、
「新しい派遣社員が入ると、(同僚は)私のときと同じように目を潤ませて近づいて行きます。 あとになって知ったのですが、旦那さんが逮捕された話も嘘で、夫婦でネズミ講をしていたそうです。友達だと思って、『何か彼女をお手伝いできるなら』と思ってしまった自分が一番情けなくて、恥ずかしいです」
と胸の内を吐露した。新たな被害者が増えないよう、新人に注意を促してほしいと思わずにはいられない。
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