35度超の猛暑でもスーツを着用する人々 「暑すぎて失神しそう」「熱中症で救急車」
7月も下旬に入り、夏真っ盛りという感じになってきた。最近はクールビズも広まり軽装で仕事をする人も増えているが、依然としてスーツ着用が半ば義務になっている職場で働く人たちは、連日の暑さにすっかりやられてしまっているようだ。
ツイッターでは、全国各地で35度以上を記録した14日前後から「スーツ脱ぎ捨てたい 暑すぎてしぬ」「まさに拷問」「失神しそう」といった内容が相次いでいる。
「スーツ着用の方と契約したくなるのが人情」という説も
普段は室内にいて外気に当たるのが通勤時だけ、というのならまだ我慢できるが、辛いのはスーツを着たまま外回りをする営業マンだ。
「この時期のスーツ無理死ぬ。徒歩3分歩いただけで汗だく。営業無理。図書館で働いて、ひたすらハリーポッターの本勧める人になりたい」
中には「昼飯から戻ったら救急車が来てた。外回りから戻った営業が熱中症で倒れたらしい」という投稿も。NHKの報道によると、15日に熱中症とみられる症状で病院に運ばれた人は全国で905人。このうち8人が死亡している。スーツでの外回りは、まさに自殺行為だ。
いっそのこと営業マンはスーツをやめてしまえばいい、と思ってしまうが、そう簡単にはいかない事情もあるようだ。ツイッターには、営業マンがクールビズを実施しない理由について、こう説明する人もいた。
「価格も条件も全く同じ二社で競合になった時、どっちと契約するかと言ったら夏でもスーツ来て頑張ってた方と契約したくなるのが人情だろ?」
就活生も苦悶「この時期にずらした経団連恨むわ笑」
合理性に欠ける根性論ではあるが、顧客がこうした古い考え方だと、営業する方もなかなかラフな格好はできない。こうした空気を変えるためには「同条件ならクールビズ側に発注」を推進するべき、と提唱する人もいた。
スーツを着て出歩くと言えば、就活生も同じだ。特に今年は経団連加盟企業が就活の選考開始時期を8月に後ろ倒しした影響で、夏場が活動のピークとなる。ツイッターには猛暑の中、真っ黒なリクルートスーツで企業回りをする就活生から苦悶の声が出ていた。
「今から就職説明会。スーツ暑すぎて無理?。ちゃんとたどり着くか不安!」
「この暑さでスーツ着て面接に行くのはさすがにしぬ。この時期にずらした経団連恨むわ笑」
中には「面接官はポロシャツで涼しげなのに、就活生はスーツでその落差に余計暑さを感じた」という書き込みが。社会人からも「うちのグループ会社も今日面接あるらしいが、この暑さをスーツっていじめでしかない」と就活生に同情する声があった。
また、企業に対して「こういう日にスーツ着用必須してくる御社には臨機応変に対応していただきたかった」と要求する学生も。企業は学生に何かと「柔軟性」を要求するものだが、企業側も天候を見て柔軟に対応してあげてもいいだろう。
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