人の褌で相撲を取る人と接していると、「この人自身がすごいわけじゃないんだけどな」とモヤモヤ感を覚えることがある。ガールズちゃんねるに12月2日、「夫の地位が自分の地位、な奥さん」というトピックが立った。
先日、夫の会社が主宰する集まりに参加したというトピ主。そこで高い役職の男性を夫に持つ女性が、トピ主を始め参加者の奥さん達に上から目線で指示を出していたという。女性は、
「主宰者は別にいたし、なんとなく皆さん不快そうでした。夫の地位が自分の地位、に見えました。そういう女性は多いのでしょうか?」
と疑問を投げかけた。(文:石川祐介)
田舎は「『旦那の仕事なに?』と聞いてくる人がいる」
「自分に誇れるものがないんでしょ」
「あくまでも夫が凄いだけで妻は普通の人」
夫の地位=自分の地位と思っている人に対して、中身のない空っぽな人間だと批判的な声が相次いだ。虎の威を借る狐のような振る舞いをしている人には冷ややかな視線が送られやすい。そのため「偉そうにしてて恥ずかしくないのかな?」と不快に思う以前に疑問に思う人もいた。
夫の地位を用いた妻のマウンティング合戦は社宅で頻繁に行われるようだ。社宅に住んでいると見られる人からは、二言目には「私の主人は~」「主人の実家は~」と夫の自慢話をする女性と遭遇するという声も挙がっていた。
「田舎だと『旦那は旦那。私は私』と言っても、『旦那の仕事なに?』と聞いてくる人がいる」
また、田舎では「男性は外で働き、女性は家庭を守る」という意識が未だに根強い。どれだけスキルや経験がある女性でも”男性の付属品”のような酷い扱いを受けることもある。
「夫の社会的地位と子供の学歴しか自慢することが無い」
ネガティブな声が散見されたが、夫の地位でマウンティングする女性を擁護するコメントも見られた。
「でも、そのすごい人の嫁の座を取れたのは凄いと思う。夫婦って合わせ鏡だし夫が偉くなるために頑張って支えたのかもしれない」
内助の功、という言葉があるように夫が偉くなれたのは妻の功績という考え方もできる。夫の自慢話をされると非常に腹が立つが、「お前が偉いわけじゃない」という限りでもないのかもしれない。
一方、「裸の王様状態で偉いって思ってるのは本人だけ。誰からも慕われない哀れな人」と同情する意見も。
「個人的な印象だけど40歳以上の世代に一定数そういう人がいる気がする。自分自身に収入が無くて何の資格も持ってなくて、夫の社会的地位と子供の学歴しか自慢することが無い人」
社会に出ることが許されず、夫や子供のスペックくらいしか自慢できることがないため、そこにすがるしかない可哀想な人なのだろう。マウンティングされてイラッとしたくなる気持ちもわかるが、「この人は何もない人だから……」と一歩引いて接してあげてほしい。