2017年流行語大賞を改めて振り返る 「忖度」「インスタ映え」に関するニュースまとめ | キャリコネニュース
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2017年流行語大賞を改めて振り返る 「忖度」「インスタ映え」に関するニュースまとめ

今年話題になった流行語に贈られる「ユーキャン新語・流行語大賞」が12月1日に発表された。2017年の年間大賞は「忖度」「インスタ映え」の2語に決定。

11月にノミネートされた流行語の中には、仕事と家事、育児の両立で疲弊している多くの母親の悩み「ワンオペ育児」や、安倍政権の重要課題の一つとしている「働き方改革」が候補に挙げられたが、トップ10入りを見逃した。

豊田真由子氏が元秘書への暴言を放った「このハゲー!」が世間を賑わせたが、まさかの落選。同氏の「違うだろー!」は候補に選ばれたが、トップ10入りは果たせなかった。

ここで、今年一年を振り返り「流行語」に関するニュースをまとめた。

「忖度できない奴は無能、できる奴が有能」に突っ込み殺到

忖度という聞きなれない言葉が一気に流行

忖度という聞きなれない言葉が一気に流行

今年一躍流行語となった「忖度」。きっかけは森友学園問題で元理事長の籠池泰典氏が、「財務省の官僚が安倍首相と昭恵夫人の意向を忖度した(推し量った)」と会見で語ったことで、一気に浸透した。

3月下旬、はてな匿名ダイアリーに、こんな投稿があった。「気を回せ、空気を読め、言われずにできて一人前」など、社会に出る前から言われ続けてきたという投稿者。これらはすべて「忖度しろって意味じゃないか?」と呼びかけた。これまで「忖度できない奴は無能、できる奴が有能」と世間に指南されてきたと主張。

さらに「日本では忖度するのが当たり前(中略)、『官僚の世界って怖いなー』とか言ってんじゃねえぞ」と持論を発信。はてなブックマークでは、忖度すること自体が悪いわけではないというコメントが相次いだ。【→詳しく見る】

インスタで生計を立てる「インスタグラマー」に注目

「忖度」と同じく今年の流行語大賞に選ばれたのが「インスタ映え」。SNS「インスタグラム」に素敵な画像を投稿し、多大なフォロワー数を擁する人をインスタグラマーと呼ぶが、今では世間の憧れの的だ。若者はインスタ映えする被写体を真上からのアングルで撮影する技術を駆使している。

以前「シューイチ」(日本テレビ系)で、インスタグラマー特集が放送された。番組では、インスタのみで生計を立てるプロのインスタグラマーに密着。インスタ映えする流行スポットを逐一チェックする女性は渋谷のパンケーキ屋に向かった。携帯用の照明を当てスマホカメラを起動させ、真上からのアングルで画像を投稿すると、瞬く間に1000件以上の「いいね!」を獲得。

ちなみに、人気インスタグラマーの1投稿あたりの相場は1フォロワー数あたり1円で、スポンサー案件を月に10件投稿すると30万円になるらしい。【→詳しく見る】

流行語候補漏れした「このハゲー!」「違うだろー!」 豊田真由子氏の暴言リミックスMADが話題に 

元秘書への暴言と暴行疑惑で自民党を離党し、10月の衆議院選挙では無所属で出馬するも落選した豊田真由子氏。6月21日、『週刊新潮』は同氏の元秘書が車内で録音した「このハゲー!」「違うだろー!」などの暴言が鮮明に録音された音声動画をユーチューブに公開。

この音声を素材とした「音MAD」が動画サイトに相次ぎ投稿された。6月22日、ニコニコ動画に投稿された「ダブステップ豊田」は、強烈なビートに合わせた暴言が見事タグステップ調に変貌。現在は再生回数18万回を超えるほど人気動画となっている。

政治家の発言を素材にした音声動画が投稿されたことは豊田氏が初めてではない。直近では、2014年当時兵庫県議員だった野々村竜太郎氏の号泣会見の報道後にも同様の現象が発生した。【→詳しく見る】

経団連会長の「プレ金見直し」発言に「月初も忙しい」と批判相次ぐ

働き方改革と個人消費を促すキャンペーンとして「プレミアムフライデー」が今年の2月24日から実施された。企業にとって最も多忙な”月末の金曜日”に設定されたことに対し、開始直後から批判が殺到。

「月初めにして欲しい」と世間の声は強く、8回目を迎える9月11日、日本経済団体連合会の榊原定征会長は、記者会見で”プレ金”実施時期の見直しを示唆した。

ネットでは「月初も忙しいに決まってんだろ」と批判の声が相次ぎ、業種によっては月初が多忙な企業もあるため、変更しても普及しないのでは?という声も。

経団連の担当者はキャリコネニュースの取材に対し、「(前略)実施時期の変更も1つの選択肢としてはあり得るが、まだ決まったわけではない。」と語っている。【→詳しく見る】

政治色が強い2017年の流行語 森友学園問題で日の目を見た「忖度」は悪い意味?

今まで一般的に使われていなかった「忖度」が、2017年最も注目され、一気に浸透して流行語となった。使いどころがイマイチ理解しづらい人もいることだろう。「忖度」が政治の場面で使われる時、不正や贈収賄が伴うこともあり、悪い意味と解釈する人も少なくはないようだ。

本来、「忖度」とは「他人の気持ちを推しはかる」と意味することから、ビジネスシーンでの上下関係に対しても「忖度する」という言葉が使われるようになった。また、毎日顔を合わせる家族にこそ「忖度」は欠かせないとも言える。

流行語大賞にノミネートされた30語の中には、個人的に知らない言葉もあるが、2017年は政治が絡んだワードが目立つ。さて、2018年はどんな流行語が生まれるかに注目したい。

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