ブラックな医療業界「上司の采配で有休消滅」「給与が発生しない‟前残業”」などの悪しき慣習も | キャリコネニュース
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ブラックな医療業界「上司の采配で有休消滅」「給与が発生しない‟前残業”」などの悪しき慣習も

ブラックな医療業界…

ブラックな医療業界…

医師や看護師をはじめとした医療の仕事は、ブラックだという噂をよく耳にする。実際に、40代女性からは「病院勤務はほぼブラックです」といい、その理由は、

「始業前に情報収集や点滴の準備などを終えていなくてはならず、1~2時間前から出勤しています。この『前残業』には給与は発生しません」

いわば医療業界の「慣習」のようなものだろう。「前残業」はほとんどの病院で行われているために改善を訴えても相手にされず、労組のような組織もなく交渉もできないという。

他にも、ブラックな病院で勤務した経験が寄せられているので紹介する。(文:林加奈)

パートは雑用ばかり。挙句の果てに“若い人が欲しかった”といわれ……

60歳の女性はパートの看護師として勤務している。以前の職場では「正規の職員はお茶飲んでおしゃべりしている間、私は入浴介助から排泄介助と肉体労働ばかりでした」といい、腰を悪くして辞める時も「おばあちゃんだから」と言われたという。現在は別の病院で勤務しているが、

「名目上は看護師でも、仕事は雑用ばかり。しかも『若い人がほしかったのに』と言われる始末。看護師は専門職だと自負していたのに、年を取るとこんな扱いなんだと。医療・介護の世界は高齢者がいっぱいいるのに、働く人は若い人でないとダメなんて」

と、転職先の病院でもつらい経験をしている。

「急な医師の退職で他の職員にしわ寄せ」

50代の男性は、同僚の医師が退職した時のことをこう振り返る。

「その同僚は家族の介護を理由に3か月後の退職を希望していました。退職自体はすんなり受け入れられましたが、残りの有休が多く、現金で還元することもできないので退職を希望した日から2週間後に急に退職することになりました」

本人の希望よりもかなり早く退職が決められている時点で、ブラックな雰囲気が漂う。当の本人は戸惑いながらそのまま退職したというが、そのしわ寄せが他の職員に来たようで「急な医師の退職で予約の変更の対応に追われ続けました」

突然の医師の退職に職員だけでなく、患者も大いに戸惑ったことだろう。辞めた医師も、業務の引継ぎを考えて3か月後の退職を申し出たはずだが、病院都合で退職を早められてしまった。

別の40代女性は「退職するとき、有給休暇が残っていても『人がいないから』と、上司の采配で有休消滅する」と語っているが、この医師も同様に有休が消滅してしまったようだ。

※キャリコネニュースでは引き続き「ブラック企業経験談」派遣社員の不満に関するアンケートを募集しています。

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