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ブラックな医療業界「上司の采配で有休消滅」「給与が発生しない‟前残業”」などの悪しき慣習も

60歳の女性はパートの看護師として勤務している。以前の職場では「正規の職員はお茶飲んでおしゃべりしている間、私は入浴介助から排泄介助と肉体労働ばかりでした」といい、腰を悪くして辞める時も「おばあちゃんだから」と言われたという。現在は別の病院で勤務しているが、

「名目上は看護師でも、仕事は雑用ばかり。しかも『若い人がほしかったのに』と言われる始末。看護師は専門職だと自負していたのに、年を取るとこんな扱いなんだと。医療・介護の世界は高齢者がいっぱいいるのに、働く人は若い人でないとダメなんて」

と、転職先の病院でもつらい経験をしている。

「急な医師の退職で他の職員にしわ寄せ」

50代の男性は、同僚の医師が退職した時のことをこう振り返る。

「その同僚は家族の介護を理由に3か月後の退職を希望していました。退職自体はすんなり受け入れられましたが、残りの有休が多く、現金で還元することもできないので退職を希望した日から2週間後に急に退職することになりました」

本人の希望よりもかなり早く退職が決められている時点で、ブラックな雰囲気が漂う。当の本人は戸惑いながらそのまま退職したというが、そのしわ寄せが他の職員に来たようで「急な医師の退職で予約の変更の対応に追われ続けました」

突然の医師の退職に職員だけでなく、患者も大いに戸惑ったことだろう。辞めた医師も、業務の引継ぎを考えて3か月後の退職を申し出たはずだが、病院都合で退職を早められてしまった。

別の40代女性は「退職するとき、有給休暇が残っていても『人がいないから』と、上司の采配で有休消滅する」と語っているが、この医師も同様に有休が消滅してしまったようだ。

※キャリコネニュースでは引き続き「ブラック企業経験談」派遣社員の不満に関するアンケートを募集しています。

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