50代後半ともなれば、そろそろ定年退職を視野に入れる時期。役職定年を迎え、激務から解放される人も多い。しかし年収1000万を超える人々は例外のようだ。都内に住む50代後半の男性キャリコネニュース読者からは、
「部長と大差ない年収なのに、責任が重すぎる。睡眠時間が限られるため、キレの良い睡眠導入剤に頼りきりの生活」(メーカー系/年収1800万円)
という声が寄せられている。今回は首都圏で年収1000万円以上を稼ぐ、50代後半男性の激務について紹介する。(文:鹿賀大資)
「14時間のデスクワークのうち、2時間は遊んでいる」
メーカーで働く男性の年収は1800万円。現在は在宅勤務で、日々世界中の拠点とオンライン会議をしている。時差の関係から夜中に会議を行うこともあり「仕事とプライベートの区別ができない」と明かす。また最近は「睡眠をどのくらい取れているかも分からなくなってきた」と書いている。
専門コンサル系の企業で年収1700万円を得る男性もリモートワークだ。「完全な休みはほとんどありません。3連休の1日目に休めるくらいです」という。1日の労働時間については「平日は約12時間、土日は約6時間です。デスクに座っているのは14時間くらい、そのうち2時間は遊んでいる感じです」とのことだ。
IT・通信系の企業勤務の年収1300万円の男性も「テレワークで朝から深夜まで激務です。土日も残務処理があり、どちらかは半日仕事」と語る。
「成果給の営業職なので残業代はありません。成績次第ですが、最低年収は1000万円、多くて1500万円です。非常にストレスがたまる仕事なので、退職する人も多く人の入れ替わりが激しいです」
男性は「そもそも休めないので、お金を使う機会も少ないのですが、仕事のランチを外食にする場合は豪華にしています。また新型コロナウイルスが流行する前は、年に1回のペースで海外旅行も行けていました」と激務で稼いだお金の使い道についても綴っている。
「休みは月2回程度」「学費免除や補助金をもらっている低所得者がうらやましい」
不動産・建設系の会社を経営する男性は年収1500万円。「毎朝5時には起床し、帰宅は22時。休みは月2回程度」と激務ぶりを明かす。
「私立の学校に通う2人の子どもの学費と、バブル期に組んだ住宅ローンだけで年に350万円もかかっている。加えて自分の交際費と交通費。さらに子どもの生活費や携帯・パソコンの通信料も。税金と社会保険料も高く、貯蓄はまったくない」
男性は「学費免除や補助金をもらっている低所得者がうらやましい。稼いでも税金で国に取られ、奴隷扱いされている気分だ」とコメントしている。
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