都内の新型コロナ新規感染者が800人を突破し、もはや引きこもる以外の選択肢は無いように思える昨今。当然、忘年会への参加も自粛するべきだが、立場上出席しないわけにはいかない気の毒な人もいるだろう。そうした場合は、全国各地で医療崩壊が進行しつつあることを念頭に置きながら、少しでも防御力を高めておきたいところだ。
フォーティーズは12月、着用した状態で食事ができる「イートマスク」を発売した。口の辺りに四角い大きな穴が空いており、飲食時はこの穴から口にアクセスが可能。普段は、この穴より一回り大きなサイズの布をマジックテープで貼り付けて使用する。
制作は創業63年のユニフォーム製造会社がハンドメイドで担い、日本製の生地を使用している。
「マスクを着ける、外すといった面倒臭い議論をなくすアイテム」
同社の広報担当者は、キャリコネニュースの取材に
「友だち同士の飲食ではマスクを外した状態でも気にならないかもしれませんが、これからの時期にやむを得ず、忘年会などに参加される場合は気を遣う方も多いかと思います。マスクを着ける、外すといった面倒臭い議論をなくし、簡単に食事ができるアイテムです」
と開発の経緯を明かす。同社ではこのほか、喫茶店での商談・打ち合わせや、結婚式などの冠婚葬祭、また年末年始の帰省といったニーズを見込んでおり、担当者は「コロナが落ち着いた後を考えても、長期的なニーズがあると考えている」と話す。
発売からこれまでに、約50枚の注文を受けた。担当者は「帰省した時にはご高齢の家族が心配な方も多いと思うので、ご自身だけでなく、プレゼント用にもお薦めです」とアピールする。
イートマスクは、同社運営の公式オンラインショップ「谷岡口覆装」で販売中。人気漫画『鬼滅の刃』の登場人物が着用する羽織などを彷彿させる5種類の柄があり、一枚税込み1500円だ。マスクの柄は今後、消費者の要望に応じて増やしていくことを考えているという。