厚生労働省が発表した平均世帯年収は547万5000円。
世帯年収400~600万円といえば、平均レベルの収入となるが、そのリアルな生活感はどのようなものだろうか。埼玉県の40代前半(サービス業)の女性の世帯年収は600万円。現在の家計状況について、
「税金は上がるが給料は増えず、物価や医療費が安くなるわけでもない。厚生年金や介護保険料も引かれているが、年金がもらえるかもわからない。この先また税金が増えていくとなるとやっていけない」
と不安な気持ちを打ち明けている。今回はキャリコネニュース読者から寄せられた「世帯年収400~600万円のリアル」を紹介しよう。(文:大渕ともみ)
「税金が高すぎてプライベートは何もできません。家に引きこもって、寝ています」
2019年10月に消費税が10%に引き上げられたが、「税金が高すぎる」という不満は、キャリコネニュース読者の多くが抱えている。
「パートで働いても、消費税が上がったり子どもの学費がかかったりで、貯金ができずにいる」(東京都/40代後半女性/世帯年収600万円/サービス系)
「税金が高すぎてプライベートは何もできません。家に引きこもって、寝ています」(兵庫県/30代前半男性/世帯年収450万円/流通・小売系)
「税金や社会保険料で、自由に使えるお金はあまりない」(静岡県/20代後半男性/世帯年収600万円/金融・保険系)
年収そのものに満足できていない人は、より将来を悲観する傾向にあるようだ。富山県の40代前半の男性は、年収400万円だが
「20年働いて、残業代込みで年収400万円程度。『将来が不安』というか、結婚さえできる余裕がない」
と嘆く。収入に自信を持てないために将来の選択肢を自ら狭めてしまうのは、とても悲しいことだ。
「普通に暮らせる。でも帰省のある月は赤字」
もちろん、贅沢はできないものの「普通に生活できる」という人もいる。神奈川県に住む世帯年収500万円の50代後半女性は、
「贅沢品を買ったり、旅行したりしなければ、普通に暮らせる。帰省のある月は赤字になる」
とリアルな生活感を明かす。ただし「将来の年金が少ないだろうことが不安」と、老後の心配についても付け加えている。
愛知県在住、商社勤務の20代後半男性も「年収400万円。普通に暮らすには問題ない」としながら、「独身で寮住まいなので。贅沢や将来のための貯金を考えると余裕はない」と、あくまでも“現在”に限り問題がないだけであることを強調。年齢や独身・既婚にかかわらず、先の見通しがつかない不安はつきものなのかもしれない。
ほかにも、
「旅行や外食はおろか、スーパーで半額の惣菜やお弁当、見切り品のお肉や野菜しか買えません」(千葉県/60代前半男性/世帯年収400万円/パート・アルバイト)
「旦那の扶養から外れて働き始めたが、働いても引かれる額が増え、家事と仕事の両立に疲れるばかり。将来が不安」(北海道/40代前半女性/世帯年収600万円/契約社員)
という声が寄せられている。
※キャリコネニュースでは引き続き「あなたの世帯年収への不満を教えてください」や「お酒の失敗エピソード」などのアンケートを実施しています。
—–
【あわせて読みたい】
世帯年収400~600万円の実情「昼食はカップ麺。毎月カツカツ」
年収350万円のアラフォー女性「職場で若手とユニクロ服が丸かぶり。『その年で安物しか着れない』とショックを受けてた」