「芸人のドラマ出演が嫌い」という意見に「キャラが強くて役として見られない」などの声
声優がテレビでバラエティー番組に出演することに違和感を覚える人は珍しくない。普段の畑とは違うところに出ているので、なんとなく居心地が悪いのだろう。マルチな活動が目立つ芸人についても同じようなことを感じる人がいるようだ。ガールズちゃんねるに12月下旬、「お笑い芸人のドラマ出演が嫌いな人」というトピックが立った。
トピ主はドラマに芸人が出演することに不快に感じており、「適当に配役してるとしか思えないので邪魔です」と批判的な考え方を持っているようだ。(文:石川祐介)
「コントの延長みたいな感じで大げさすぎる」という指摘
トピ主同様、芸人のドラマ出演にネガティブな印象を持っている人からの声が散見された。
「お笑い芸人としての印象が強くて、役として見られない」
「芸人ってキャラが強すぎて何かの役をやってても『あの芸人』としか見れないんだよね」
シリアスなドラマなのに、バラエティー番組に出演している際のドッキリにかけられたりイジられたりしている姿が浮かんできてしまうと、純粋に作品を楽しめなくなりそうだ。バラエティー番組では、個性やキャラが重視されるが、ドラマに出演した時にはそれらが大きな足かせになってしまうのだろう。
また、「コントの延長みたいな感じで大げさすぎる」といった指摘があるように、コント中は必要以上に声を張り上げ、演技自体がオーバーになりがちだが、それらをドラマに持ってきてしまう芸人も少なくない。コントとドラマでは適切な間や声量が微妙に違うため、そのズレが視聴者のノイズになっているのかもしれない。
「宮迫の演技が本当に苦手だった」という人も
また、「宮迫の演技が本当に苦手だった。カッコつけて悦に入ってる感じがゾワゾワした」と特定の芸人の名前を挙げる人も多くいる。
「角田はルックスがちょうどいいよね。主役はやらないし脇役として馴染む見た目」
「東京03の飯塚さんは、演技下手ではないかもしれないけどコントに見えてしまった」
特に、演技力に定評のある東京03のメンバーの名前が寄せられたが、絶賛ばかりではなく批判的な評価を下す声も見られた。実績のあるコント師だけに、演技にも厳しい目を向けられやすいことが影響しているのだろう。
バラエティー番組だけではなく、音楽番組や情報番組でもMCやコメンテーターを芸人が務めることが当たり前の光景になった。演技力やトーク力など、その器用さから芸人を”便利屋”として制作側が捉えているのかもしれない。今後も芸人のマルチな活躍を見る機会は増えていきそうだ。視聴者も徐々に見慣れていくのだろう。