求人票で”アットホームな職場”という言葉を度々見かけるが、結局のところどういう職場なのかピンと来ない。ガールズちゃんねるに1月下旬、「アットホームな職場」というトピックが立った。
アットホームを謡う会社に勤務しているトピ主は、、最初こそ「仲良くて助け合いの精神で素晴らしい」と思ったという。しかし、個人情報がオープンだったり休日であっても会社の人と会わなければいけなかったりなど、全く居心地の良い職場ではないことに気付き、「程良い距離感の職場の方が働きやすいと思った」とアットホームすぎるのも考えようだと感じたようだ。(文:石川祐介)
「暇な時間ができると雑談が始まるのが苦痛」
アットホームな職場にネガティブなイメージを持つ人は多い。
「求人票にそのキャッチコピーがあったら絶対ブラックなやつ」
「求人広告で『アットホーム』なんて書いてるのは、それ以外になにも売りがない職場なんだと思う」
求人票は多くの人が応募したくなるものにする必要があるため、福利厚生や残業の少なさをアピールするのが定石である。にもかかわらず、アットホームさや人間関係の良好さを謡うということは、裏を返せば他にいい側面がないのかもしれない。求人票にアットホームと記載されている場合、待遇面をより厳しくチェックする必要がありそうだ。
「プライベートの事もあれやこれや口出しするし、常にワイワイキャピキャピしてうるさい」
「この前辞めたとこだけど、暇な時間が出来るとみんなでお茶しながら雑談する時間が苦痛だった」
実際、アットホームな職場で働いたことのある人からの経験談も寄せられた。トピ主同様、従業員同士の距離感が異様に近く、まさに親や兄弟姉妹と一家団欒を囲むような感じで、自身のプライベートなことを詮索されるという。
「毎日くだらない話しながら、ゆるく仕事してる」と馴染んでいる人も
また、「少人数のアットホームっぽい会社で、高齢独身おじさんとくっつけられそうになって恐怖した。慌てて逃げ出した」と同僚と交際することを煽られたという恐怖体験も見られ、アットホームな職場で繰り広げられているコミュニケーションは非常に幼稚なケースもある。
他にも、「自称アットホームな職場で、既婚が多いから子持ち優遇されてる。昨日も『子供が体調不良だと保育園預かってくれないから連れてきたの?』って連れてくる奴がいた」と従業員のワガママがまかり通りやすく、馴染めない人にとっては地獄のような環境なのかもしれない。
「うちアットホームだよ。私が1人事務であとは営業3人。中小企業の支店です。毎日くだらない話しながら、ゆるく仕事してるよ」
一方、充実した人間関係を築けている人もおり、ブラックな環境と決めつけるのは早計である。地雷の確率は高いが、仕事をゆるくやりたい人にとっては、アットホームな職場は桃源郷なのではないだろうか。