日本発の楽器「オタマトーン」、海外人気テレビ番組きっかけに注目高まる 「大急ぎで生産中です」と広報担当 | キャリコネニュース
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日本発の楽器「オタマトーン」、海外人気テレビ番組きっかけに注目高まる 「大急ぎで生産中です」と広報担当

画像はキャプチャ

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スペインの人気オーディション番組「ゴット・タレント・エスパニョール」で1月、日本の芸術ユニット、明和電機が開発した電子楽器「オタマトーン」を使ったパフォーマンスが登場し、国内外で注文する人が相次いでいる。

拍手喝采の演奏を披露したのは、同国のギタリスト、フワンホ・モンセラートさん。ツアーで日本を訪れた際にオタマトーンを購入したという。

初心者には音程をとることも難しい楽器だが、モンセラートさんは抑揚をつけながらビブラートも使いこなし、プッチーニ作曲の歌劇『トゥーランドット』のアリア『誰も寝てはならぬ』を華麗に演奏。会場ではスタンディングオベーションが巻き起こっていた。その様子を収めた公式動画はYouTube上で現在までに267万回再生されている。

2009年に誕生、世界各国で累計約80万本を売り上げ

オタマトーンは、八分音符をモチーフにした可愛らしい電子楽器。垂直に伸びた棒部分の「シッポスイッチ」に2枚のカーボン製フィルムが入っており、スイッチに触れる位置で抵抗が変わって異なる音程の出る仕組みだ。さらに、”たま”部分の口を開閉することで、スピーカーからの音声を物理的に変化させ、ビブラートをかけることができる。

明和電機によると、2009年に発売した後、世界各国で累計約80万本を売り上げている人気商品。現在では、スタンダードモデルのほか、プロ仕様、キャラクターコラボレーション仕様など約30種類のシリーズを展開している。楽器というよりも”おもちゃ”として扱われることが多いが、広報担当者は、

「販売開始から10年以上たっていますが、いまだに売れ続けているのはおもちゃ業界でも珍しいことだそうです」

と語る。昨年は、中国でも販売が本格的にスタートし、今後もますます注目を浴びることが期待されている。

「かっぷくのいい男性が小さなオタマトーンを弾いている姿はユーモアがありました」

今回、話題沸騰した「ゴット・タレント・エスパニョール」の印象については「テレビの演出は強いなと思いました」と語る。

「演奏のレベルはとても高いです。音程を取るのが難しい楽器なので、たくさん練習されたかと思います。ギターを弾かれている方だったので、その辺りの勘もあったのかもしれません。さすがにボタンを押されるだけのことはあるかと思いました」

番組がYouTubeなどで公開されると、これまでに同社を知らなかった人がオタマトーンを通して知るきっかけにもなった。

「観客がいることでオタマトーンの魅力がより伝わりやすかったと思います。また、かっぷくのいい男の人が小さなオタマトーンを弾いている姿がユーモアがあって面白かったです」

番組公開後の反響は非常に大きかったようだ。同社にも、海外在住の日本人から「国内にいる親戚に購入させたい」という問い合わせなどが寄せられたという。

「日本でもたくさんの方に購入いただいたようで、各所で売り切れが続出していたようです。明和電機のネットショップや明和電機秋葉原店でも売り切れてしまったものなどもありました」

公式サイトでは、国内外向けにサイン付きのオタマトーンを販売しているが「本当にたくさんサインを描きました」と苦労を振り返る。中には、春先まで入荷予定がないモデルもあり、「製造会社では大急ぎで生産しています」とのことだ。

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