世帯年収1200万円の30代女性「子育てで常にキャリアの断絶を覚悟」に反響 「解決策が浮かばない」「祖父母のサポートがないと無理」 | キャリコネニュース
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世帯年収1200万円の30代女性「子育てで常にキャリアの断絶を覚悟」に反響 「解決策が浮かばない」「祖父母のサポートがないと無理」

キャリア断絶を覚悟

キャリア断絶を覚悟

キャリアを悩むことに性別は関係ないが、女性特有のつらさは確かにあるだろう。キャリコネニュースが配信した「世帯年収1200万円の30代ワーママ『子育てで常にキャリアの断絶を覚悟。これでは少子化は改善しない』」という記事が、ネット上で話題になった。

記事では、夫婦ともにフルタイム勤務で世帯年収1000万円以上のワーキングマザーの声を紹介している。とりわけ注目を集めたのが「夫は二人目を希望しているが、仕事を優先させ妊活を後回しにした結果、夫婦仲が最悪になった」という経験談だ。女性は、

「私の身体はひとつなのにキャリア、妻、母と求められる役割が多いです。常にキャリアの断絶を覚悟しなければならない子育てには、前向きになれません」

と訴えていた。(文:okei)

「全部は無理なんだからどれかを諦めるしかない」

さまざまな役割を求められ「仕事を優先すると子どもが作れない」というジレンマに陥る女性は多そうだ。ガールズちゃんねるにも3月3日、トピックが立ち、女性のキャリアと結婚生活の両立について意見が飛び交った。

「全部求められてたら誰だって疲れちゃうよなぁ」
「同じ状況だけど、これへの解決策が浮かばない」
「子ども作るならキャリア途切れないとか無理じゃない?夫婦どっちかは子どもの世話しなきゃいけないでしょ。(中略)全部は無理なんだからどれかを諦めるしかない」

このほか、フルタイムで仕事を続けるなら「祖父母のサポートなしには無理」などの声もある。中には「結婚自体を諦める」という口ぶりの人もいた。両立の難しさを語る声はおびただしく、「産後は満員電車での通勤や、保活に敗れ泣く泣くキャリアがストップ」「夫が激務でやむなく専業主婦になった」といった声も挙がっている。

また、以前より産休育休が取りやすくなったといっても、独身の同僚から「つわりが酷くても無視された」という声や「長期間育休を取ると戻ったときの居場所がない」という不安を綴る人も多い。「分かる。私もそんな感じ」と共感した人は、第2子のため妊活を始めたものの迷いもあると綴る。

「仕事もうやめようかと思うけど、家のローンあるし、今まで頑張ってきた仕事ってカテゴリーがなくなるのも怖いし。結局何がしたいのか自分でも分からなくなってきた」

と揺れる気持ちを吐露していた。仕事と家事育児の両立は、女性だけの課題ではなくなりつつあるが、こうした声からは、まだまだ「家事・育児は女性の負担が大きく、そこまでキャリアに拘っていられない」という意識が根強いこともうかがえた。

家族の都合に左右されつつ、働き続ける人もいる

コメント欄では、仕事を諦めて「パートなどそこそこでいい」という人が目立ったが、記事の世帯年収1200万円を羨む人に対して「女性でも都内で正社員、または技術職なら年収500万円くらいは(自分の実感で)普通」という声もある。女性の平均年収296万円(国税庁2019年民間給与実態統計より)を超えて稼ぐ人も散見された。

そういう人が既婚・子持ちかはまた別の話だが、筆者も30代後半管理職のワーママの生活を聞いたことがある。夜のうちに洗濯機のタイマーを設定し、朝は5時起きで洗濯物を干して子どもの朝食準備と夕食の下ごしらえをして子どもたちを送り出し……などフル稼働の様子だった。女性は「なんとかなるものです」と笑顔で語っていたが、親の介護で一時的に退職したこともあったそうだ。

一般的に女性は家族の都合でキャリアを左右されることが多いが、それでもフルタイムで稼ぐ仕事を続ける人はいる。ただ、女性だけが頑張るのではなく、男女ともにもっと余裕のある働き方と子育てをしたいものだ。難しいのは承知の上で、諦めず声を上げるげていくしかないのだろう。

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