不倫された側にとって、それは許し難い行為だ。ほとんどは離婚の方向に流れていくものだが、時として相手を受け入れられる人もいるようだ。専業主婦の50代女性は、かつて夫の不倫に心を痛めたが、夫婦再構築の道を選んだという。
「夫には結婚前から『浮気したら私もやり返す』と言ってました。もちろん冗談で!今は夫に女性の影は感じませんし、夫婦仲も修復しています。夫的には『上手くいってる』と思っているでしょうね。でもそれは、私が許した振りをしているから。演技ですよ」
と何やら含ませ気味な女性。まずは順を追って、不倫発覚時の状況から説明していこう。(文:鹿賀大資)
「直感だったのでしょう、あの言いようのない違和感」
女性は夫の不倫に「直感で気付いた」と明かしながら、当時の状況を冷静に振り返る。飲み会で深夜に帰宅した夫が入浴していると、夫の仕事用の携帯電話が鳴り出したという。女性が急いで浴室に携帯を届けると、「あとでいい」という夫のそっけない態度に女の勘が働く。
「直感だったのでしょう、あの言いようのない違和感。翌朝、それまで見ようと思ったこともなかった夫の携帯は、いつもの置き場所にありませんでした。なぜかスーツの上着の内ポケットにあり、手は震え心臓は飛び出しそうでしたが、意を決して開けてみることに。すると多数の女性とのLINEやメール、通話記録、写真と不倫証拠の宝庫でした」
そこから女性の頭の中には、さまざまな憶測が巡った。「それらは、結婚当初から見え隠れしていた違和感の点と点を繋ぐものでした。すぐに数年前のあの様子は本気だったなという感じで」と不倫が発覚した直後の心境も振り返る。
「子育て優先で、夫を二の次にしてしまっていたから、私もいけなかったと思います。ただ、夫の『俺たちほど上手くいってる夫婦は周りにいないよなぁ』という言葉を心から信じてたから、すごく傷つきました。私はバカでした」
妻の復讐劇がスタート「夫に後ろめたい気持ちはまったくない」
結局のところ、夫から「もう二度としない」と謝罪を受け、離婚には至らなかった。女性は「あの姿から、本当に遊びだったとは思います」という。しかしここから、女性の復讐劇が始まる。結婚前から冗談半分で口にしていた言葉を、女性は有言実行に移したのだ。
「夫の不倫が発覚した半年後、私は久しぶりに再会した学生時代の友人と交際をスタート。彼はバツイチの独身で、今の私に気持ちの余裕を持たせてくれる人です。だから夫にも演技が続けられていると思います。母親として、社会人になり独立した子どもたちに対しては、後ろめたい気持ちがあります。ただ夫には、まったくありません」
さらに女性は「夫を心から信じられる日は、もう一生来ないと思う。だから私は私で楽しく生きたいのです」と綴っている。
ほかには、
「夫に不倫されたことは、今でも思い出すと腹立つ」(30代前半女性/正社員)
「不倫をした方は、案外あっさりと不貞行為自体を忘れてしまう。だから不倫をされた方が、ずっと傷が残ることを分からないんだろう」(30代後半女性/自営業・自由業)
「海外に単身赴任中の夫が現地の女性と不倫。どうしても女性と結婚したいらしく、離婚を求められました。夫が自分を正当化するために私を侮辱したことは、一生忘れられないと思います」(30代後半女性/パート・アルバイト)
といった声も寄せられていた。
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